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Hydrofoil Generationのすすめ?

オランダのJaxx Vane Studioというインディーズスタジオが開発している「Hydrofoil Generation」というゲームを紹介しておきたいとおもいます。車や飛行機ゲームの世界では物理モデルを割と真面目に作った「シム」というジャンルは確立されて久しいですが、セーリング、特にフォイリングに関しては初の市販レベルのシム(当社調べ)なんじゃないかと思います。ちなみに、数あるレーシングシムの中でも実車の再現性が高いと言われ、日本のドリフターにも大人気の「Assetto Corsa」の元リード開発者が本タイトルの開発を手がけたそうです。発売当初はF50風のJX50とAC40風のJX40の2艇種収録でしたが、現在では各国のF50公式スキンも収録されています。動作環境はウィンドウズPCで、Steamというプラットフォームを通して販売されています。本記事の執筆時には20%オフのセール中で、豪ドルだと22.48という値札が付いています。

https://store.steampowered.com/app/1448820/Hydrofoil_Generation/

実は数ヶ月前に買ってちょっと遊んでみたんですが、正直微妙だなと思ってしまっていて、2、3個チュートリアルをやっただけで途中で投げ出してしてしまっていました。なのですが、先日会ったオーストラリアのユースアメリカズカップチームに所属し、AC40の公式シムで日々トレーニングしているジャック・ファーガソンが「物理モデルは似ている」と評価していたこともあって、もう一度試して印象が180度変わったので、ついでに紹介しようと思った次第です。シングルモニターにキーボード&マウスで操作した前回とは違い、今回はトリプルモニターで大画面にしたり、ヘルムにハンドル型のコントローラーを割り当てたり、ライドハイトはドローン用のコントローラーで代用したり、UI周りのセッティングにも時間を割いてみたんですが、これも印象が変わった一因だと思います。

もちろん本物のF50には乗ったことありませんが、高く飛びすぎてフォイルがベンチレーションを起こした時の振る舞いなんかはNacra 17やGC 32に乗った時の感覚をよく再現していますし、セールトリムに対する振る舞いもそれほど違和感はありません。なぜかちょっとリーヘルムが強くて、飛びすぎた時なんかに勝手にベアしようとするのは現実ではちょっとあり得ないんじゃないかと思いますが、この辺の細かいところは和歌子代表が海外出張から帰ってきたら確認して貰ってその感想を紹介していきたいと思います。

参考にワカコレーシングの使用機材をリストアップしておきます。

PC:Dell Alienware Aurora R13  (12th Gen Intel Core i7 / 32GB DDR5)
グラフィクスボード:Nvidia GeForce RTX 3070 8GB
OS:Windows 11 Pro, English
モニター:3x Dell 32 4K UHD Gaming Monitor G3223Q
コントローラー1:Fanatec Podium Racing Wheel F1
コントローラー2:RadioMaster Pocket


JX40の練習風景

ご覧になると分かると思いますが、決してハイエンドのゲーミングPCというわけではありませんが、グラフィクスは割とシンプルなこともあってか、この程度のスペックでも十分に遊べてしまえます。モーターレーシングの世界では今年日本のトップカテゴリー2冠を果たした宮田莉朋選手のようにシムをトレーニングに取り入れているドライバーは少なくないそうですが、シンジケートに所属する現役ACセーラだけではなく、そこを目指すような若手セーラーも日頃からシムでトレーニングする時代がすんなり来そうな予感をさせてくれるタイトルです。皆さんも機会があれば騙されたと思って是非一度試してみてください。

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