在外ネット投票早期導入署名活動


突然ですが、「在外ネット投票早期導入を求める署名」にご協力をお願いします。

皆さんは投票に行きますか? 国内に住んでいれば、ある日該当選管からポストに「選挙案内ハガキ」が届き、それを持って近くの投票会場に行けば投票が出来ますね。

私はニューヨークに10年以上住んでいます。「在外邦人」と呼ばれてる人です(笑)世界中に在外邦人は約135万人住んでいます。その内選挙権を持っている在外有権者は約100万人います。

はい、私達在外有権者も国政選挙に限り投票することが出来るのです。これを「在外投票」と言います。

残念なことに、国会議員の方でも「在外投票」が出来るという事、または在外投票の存在は知っているけれど投票方法は知らないという方が多数います。ですから、一般の人の多くが知らないのも無理はありません。

在外有権者約100万人に対し、実際に投票に行く人は、なんとたったの2%です。

何故?

そこには、在外有権者に選挙権が与えられた約二十数年前から変わらないアナログで煩雑な手続きに問題があるのです。前出しましたが、国内に居れば管轄選管から送られてくる「選挙案内ハガキ」ですが、在外邦人の場合は自分で申請します。これを「在外選挙人証」と言います。

在外選挙人証の申請から申請者の手元に選挙人証が届くまで2~3か月かかります。(下図の流れ)*現在は出国前に海外転出届を提出する際に申請できます。それでも1か月ほどかかるようです。

在外選挙人名簿登録申請の流れ

既に海外に住んでいる方は上の図のような流れで2~3か月かかります。そして、この時点で申請を諦めてしまう人が多数います。申請には在外公館に出向かなければなりません。海外在住者が皆在外公館の近くに住んでいるわけではありません。在外公館まで飛行機、特急列車、船、車で数時間かかる場合があるのです。時間的、金銭的な問題もある。なにもそこまでして。。。と思うわけです。

それでもどうにか「在外選挙人証」を手にした人が、もう少し楽にならないかと思いながら今まで投票してきたのです。

そして迎えた「第49回衆議院総選挙」です。コロナ禍での総選挙ということもあり、各総領事館からは「郵便投票」を進める旨のお知らせが届きました。

在外投票には、①在外公館投票 ②郵便投票 ③日本国内での投票(在外選挙人証持参)の3つの方法があります。普段在外公館投票をしていた人も、コロナ感染が心配で「郵便投票」切り替えた方が多くいたと思います。

郵便投票の流れ

在外投票の場合、比較的日数に余裕がある参院選に比べ、衆院選は突然の解散があるので公示から投開票までの日数が短いので、郵便投票はいつも投票用紙が手元に届くまで落ち着かない日々を過ごすことになります。ましてや、今回は「日程前倒し」で更に日数が短くなり…コロナ禍で各国の郵便事情も不安定で。。。どうなるのだろうと思っていた。

ツイッター上に「在外投票してきました!」というツイートが多くてビックリした。それと同時に、これまた凄い数の「投票用紙が届かない!」「漸く届いたけど、今から日本に返送しても投票日に間に合わない!」という悲痛な声。皆、投票日に間に合わせるために高額な郵便料金を払ったのに。何とかしたいなと思った。。

そして、今から郵便投票じゃ間に合わないと思い、在外公館投票に切り替えた人も大変だった。飛行機で、フェリーで、特急列車で…ホテルに1泊して…交通費、宿泊費で日本円で1万から5万円使って投票に行った。更に何とかしなきゃと思った。

何故、選挙権という私達が持っている権利を行使するのに、これだけ物理的、精神的、経済的に努力しなければいけないのだろう。投票率2%というのは、こういう事なのです。「どうして投票に行かないの?大事な1票でしょ」と言えない。

「投票したい人が、投票出来ない」これは権利を行使できないということ。憲法で保障されている権利なのに。この問題を解決するためには「ネット投票」しかないと思った。色々な問題があると言われているのも知っている。ただ、国内と海外では事情が違うのも事実です。

そう思っていたら、同じ想いを抱いていた仲間と出会い、在外ネット投票署名活動が誕生し、スタートした。この署名、2か月で1万5千筆以上集まっています。集まった署名を年明けになるかと思いますが政府に提出します。まだまだ皆様の賛同が必要です。どうか、署名及び拡散をお願いします。


そして政府を動かすには、国会議員の方達の協力が必要です。遠い海外の事で、どんな事例があるのか、何が問題なのかわからないかと思いますが当事者の私達が説明できます。どうかご協力お願い致します。


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