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経営企画と中小企業診断士の関連性~経営者は社員に中小企業診断士を取得させるべきか?

経営企画の業務と中小企業診断士の資格取得後あるいは資格取得までに学んだ知識などは、非常に関連性があります。では、中小企業の経営者は社員に中小企業診断士を取得させるべきか?どこまでサポートすべきか?非常に興味深いテーマだと思うので、取り上げてみたいと思います。

中小企業の経営企画と中小企業診断士の関連性

以前にもご紹介しましたが、若林が考える中小企業の経営企画の業務は、
”経営の意思としてやらなければいけないが、任せられる部門がない課題や仕事を請負い、推進する”(稲田将人著、戦略参謀)
この文章が一番しっくりくると思ってます。

この業務を遂行するためには、広範囲にわたる内容をそれなりに知っていることが求められます。わかりやすく言えば、専門家や職人というよりジェネラリストと呼ばれるタイプが近いですね。
 
実際私が過去に経営企画として取り組んだ仕事も、
・新規事業(飲食店)の企画
・グループ会社の営業マネージャとして課題解決
・ITツールの導入、業務効率化
・フランチャイズ加盟募集
・独立支援制度の企画、講師
・M&A
・補助金申請

などに関しては、中小企業診断士を取得するまでに学んだことや、取得後の活動で学んだことは大いに役立っています。

・新規事業(飲食店)の企画
→SWOT分析、マーケティング、収支計画

・グループ会社の営業マネージャとして課題解決
→問題点、課題、解決策の検討スキル

・ITツールの導入、業務効率化
→業務効率化の考え方(ECRSなど)

・フランチャイズ加盟募集
→フランチャイズの基礎知識(フランチャイズ研究会)

・独立支援制度の企画、講師
→フランチャイズの知識、財務会計、講師スキル

・M&A
→財務会計、特に企業価値算定

・補助金申請
→補助金申請書作成の実務

などです。

中小企業の経営者は社員に中小企業診断士を取得させるべきか?どこまでサポートすべきか?

これは取得させたほうがいいのは間違いないです。とくに中小企業の経営企画や将来の幹部候補の社員にはぜひ取得を奨励したほうがいいです。私は元々中小企業診断士の資格に興味があったのですが、当時の勤務先のトップが取ってみたらと言ったのが、最後の一押しになって勉強を開始したということがあります。

社内に中小企業診断士がいれば、経営相談や診断はもちろん、補助金申請書作成や社内研修なども担当できる、担当できない場合も適した診断士をネットワークから探して連れてきてくれるので、非常にお勧めです。
 
では、資格取得をどこまでサポートすべきでしょうか?私の当時の勤務先は比較的有休が取得しやすかったので、試験前日などは休むことができました。また、資格取得後は数万円程度の取得手当を基本給に上乗せしてもらってましたので、十分元は取れたかなと思ってます。

資格勉強の費用をサポートするのは企業によって考え方もあるので何とも言えません。私は中小企業診断士取得までに4年かかり、ゆうに100万円以上は資格取得にかかっていますが、最近は独学での勉強ツールも充実していますし、それこそ1年で合格できれば20万円程度で試験受講料や実務補習なども含めて取得することも不可能ではないと思います。
 
受験勉強の教材や予備校費用をサポートするというよりも、社内研修の一環として受験対策講座を開くとか、勉強のやり方やペースを指導することをサポートするというのがいいかもしれません。もしそのようなニーズがあれば、私にぜひご依頼ください。私もかつて受験指導をしていたので、色々な勉強方法をお伝えすることができます(笑)

最後は宣伝になってしまいましたが、社員に中小企業診断士の資格取得を奨励するのはぜひお勧めです。御社なりの方法で、サポートしてみてください。


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