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梶間和歌の堀河百首チャレンジ

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梶間和歌が「堀河百首」題で詠んだ和歌を公開するマガジンです。 完走までともに歩んでいただけましたら幸いです。
「堀河百首」題春、夏、秋、冬、恋、雑の6記事を予定しており、単発購入の場合各記事1000円、計60…
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#note書き初め

梶間和歌の堀河百首チャレンジ

「堀河百首」とは 平安時代末期の成立で、当時の有力歌人が100の歌題で和歌を詠んだもの。 和歌史上最初の大規模な“組題百首”で、後代の百首歌の規範とされた。 梶間和歌の堀河百首チャレンジ 藤原定家「二十歳で『初学百首』を詠んだあと、『堀河題』でも詠みなさいと勧められて詠んだのですけれどね、いま振り返るとちょっと人に見せられる歌もなくて、家集『拾遺愚草』には収めなかったのですが、しかしあの時父母はその出来を見て涙を流すほどで、ほかの皆さんも散々評価してくださったもので…

「堀河百首」各題の心を読む 秋 ~梶間和歌の堀河百首チャレンジ~

かの藤原定家も初学のころ挑み、その後の詠歌の足掛かりにしたという「堀河百首」。 和歌史における末の世、令和の日本において現代和歌に取り組む梶間和歌も、「堀河百首」題で100首詠むチャレンジに取り組んでおります。 その100題ですが、 「月」の題だから「月」が詠まれていればなんでもOK、 といった現代短歌的な詠み方に知的興奮ややり甲斐の感じられる性分でも、あまり、なくて……。 提示されるその題は伝統的にどのように詠まれてきたのか、「堀河百首」ではどのような詠み方がなされてい