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移動と社会活動は一心同体?~私鉄赤字予想の雑感~

 どうも!おはようございますからこんばんわ!まで

 ここ最近は北海道の感染者増をはじめとして全国で感染者数の増加傾向にある中で、GO TOの政策を利用するのをためらう人もいるかもしれません。一方で、こんなニュースがありました。

私鉄大手、14社が全て赤字 ホテル事業も大打撃

 もちろん、GO TOで回復の兆しはあるかもしれませんが、こういうニュースがでるというのは正直驚きました。そこで一つキーワードとして思うのは移動と社会活動は一心同体?というところです。その辺含めて雑感をまとめてみたいと思います。

1.モデルケース(西武ホールディングス)

 上記はNHKニュースが取り上げた、西武鉄道でおなじみの西武ホールディングスの最終損益が390億円赤字になる見通しのニュースです。

 多少見にくくて申し訳ないですが、上記写真は西武ホールディングスのホームページに掲載されている2018年11月13日現在西武ホールディングスの傘下にある企業のリストになります。

 半強制的な自粛に伴う観光需要落ち込みやイベントが無しになる中でホテルの稼働率が少なくなったり、テレワークが地味に浸透しつつある中で鉄道ユーザーが減少傾向にある中で、西武ホールディングスの場合主戦場である埼玉の所沢や入間といった辺りの埼玉北部エリアから都心部への通勤需要の減少もそうだし、グループ傘下にある伊豆箱根エリアを主戦場としている会社や滋賀県を主戦場としている会社もあり、その辺での交通インフラの需要減が要因の一つとして考えることができると思います。

 また、西武ホールディングスの場合はプロスポーツである西武ライオンズを有していますが、プロ野球の開幕の遅れもさることながら本拠地の西武ドームを会場としたライブ等が開催されなかったことによる使用料収入減少が考えられます。

2.移動と社会活動は一心同体?

 前章ではモデルケースとして西武ホールディングスを取り上げてみましたが、この色合いは他の私鉄にも出ているようで、11月12日配信の産経新聞のニュースでは関西の大手私鉄が軒並み通期で最終赤字になる見通しだというニュースが挙がっていました。

 上記の図は先ほど引用しましたニュースに掲載されていました関西大手私鉄4社の業績予想の図になります。通勤・通学の需要減に伴って主戦場である定期券の販売減や近鉄や阪神,京阪といった部分においては観光という側面におけるホテル需要の減少も相まった結果なんだろうというところを考えると、移動と社会活動が一心同体なんだなとつくづく思うんですよね。名高い私鉄グループが疫病という社会事変がもたらした社会変容1つで軒並み赤字になるという衝撃というか驚きというか。

3.最後に

 JRは終電の繰り上げや時間帯別運賃の設定等色んな工夫を打ち出しているようですが、このような器用さを私鉄という単位でできるのか?という疑問はありますが、この流れの中で生き残る私鉄とはいったい何なのか?という部分は注視してみたいなと思いました。

*あくまでも筆者個人の意見です。

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