「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」 第8話 感想戦

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「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」 第8話 感想戦 始めますよ~!

1.第8話の概要

 第8話でフィーチャーされる桜坂しずくはスクールアイドル同好会と演劇部を掛け持ちしています。校内の学内新聞の取材で他校との合同演劇祭の開催予定があり、その主役として抜擢されたと言われそれに応えるしずく。だけど、その後部長から主役からの降板を言い渡されました。演目の主役は自分をさらけ出す歌手のキャラクターだったけど違和感を感じていたようです。

 しずくが自主トレをしている様子をたまたま見たかすみは同好会の部室で校内新聞に関する話題で盛り上がる中で演劇部の話題になり、他のみんなは主役から降板させられたことを知らなかったためその話題になり動揺するしずくにいつものしずくではないと察したかすみでした。その場は笑顔で対応していたけど、その後璃奈とクラスメイトで雑談をしている中でしずくが主役から降板させられて今一度オーディションを行うという話を聞きました。しずくの心には本心と皆が思い描く普通とギャップでみんなから嫌われる事を恐れる黒い心の二つで葛藤していました。

 その後練習終わりのしずくをかすみと璃奈が無理やりお台場のヴィーナスフォートへ連れていき、1年生トリオで遊ぶ場面になります。その中で、璃奈が昔の映画を上映するチラシ?を見ていたしずくに対して、昔の映画が好きなの?と声を掛けます。しずくは、自分が演技に関心を抱くようになったのは演じている時の自分は桜坂しずくではない自分でいられる事と演技としずくの関係性を語り始めるのです。それでもやはりしずくの心の中には本当の私をさらけ出すことで周りのみんなから嫌われるのではないかという恐怖と葛藤していました。

 璃奈が自分が前向きになれたのは愛との出会いがきっかけでそこからスクールアイドル同好会に参画してスクールアイドル同好会のみんなの支えがあったからという話を聞き、思い立ったかすみはしずくを探しに校内中を駆け回り、ようやく教室でうずくまりながら静かに泣きはらしていたしずくを発見します。前日バツが悪い感じで別れてしまったことを気に掛けるかすみに対し、気丈に振る舞うしずく。だけど、無理して気丈に振る舞うしずくに対して本心で話してほしいと迫るかすみに対してしずくは自分の本心を打ち明けます。昔の映画や小説が好きだけど、そういう子が周りにいなかったため変な子と思われることに恐怖を覚え、みんなから好かれる良い子を演じるために演技を始めたと改めて演技と出会い始めたいきさつを語ります。自分をさらけ出せない自分へのもどかしさに苦悩する本心を打ち明けた後、可愛いをさらけ出す自分を嫌う層がいることを引き合いに出し、桜坂しずくの全てをひっくるめて大好きな人は必ずいるから本心を出してみなとアドバイスをするかすみでした。

 結局、主役はしずくに決まり実際に舞台は開演。そして、挿入歌のソロ曲となりました。

2.感想1.本心と仮面の葛藤

 作家.江上剛氏の著書『ビジネスマンのための幸福論』の中で著者が第一勧業銀行(現:みずほ銀行)に在籍していた当時に所属していた部署の一つである人事部でのエピソードがありました。当時、著者は人事部の中でも人事評価を専門に行う部署に所属をしていました。著者曰く、銀行は学歴社会で高卒で入行できたとしても出世できるのはほんの一握りで、多くの高卒行員は公務員で言うキャリア官僚に相当するポジションの人達から見たらお荷物でしかありませんでした。そこで、研修の場で「みなさんはふだん、なにかされていますか?」と聞いたところ、少年野球やサッカーのコーチや地域活動のリーダーといった多種多様な事をおこなっているという回答だったとのことです。この回答を後に著者は、出世した人達の給料と比較したらそこそこの給与ではあるけど、仕事以外の部分とつながることで人生を2倍も3倍も謳歌しているんだという事に気づき、そういった人たちを思うと企業には負け組はいなくて仕事人間・ワーカホリックな自分が負け組だったのではないか?と回顧しています。(引用:pp16-22)

 今回の第8話においても、自分自身をさらけ出したいという本心とさらけ出すことで周りの子からおかしい・変な子と思われるのではないかという部分で葛藤するしずくの様子は、前述した江上剛氏のケースのように会社(組織)にいる時の自分とプライベートな自分の板挟みで苦しむ様子に酷似していて、若い時にこういう経験をすることは後に活きていくんだなというモデルケースの一つなんだなと思うところがありました。そして、その様をモノクロームという言葉に集約して表現するあたり制作サイドのセンス凄いなと改めて思いました。(下記写真)

 そして、しずくが抱える苦悩をかわいいキャラで押していて上手い具合にかわされるかすみが言うというのはなかなかに胸熱なシーンでした(下記写真)

3.感想2挿入歌ソロ曲

 (映像はSPOT映像です)これまでのアルバム楽曲におけるソロ曲は、どっちかというとビートを効かせながらも雄大さを醸し出す楽曲やバラード調な楽曲だった印象が、強いためこれほどアップテンポな楽曲だったのは驚きでしたけど、そこをビートを効かせることでしずくの個性である演技という側面から雄大さを醸し出す曲調に持っていけているというのはやっぱり作曲者さん半端ねぇと思いました。そして、なによりも注目だったのは白と黒が混じり合った衣装です。

 上記写真のように、仮面の自分と本心の自分全てをひっくるめて自分として捉えてそれを表現する決意のような感じの衣装なのかな?と思うと、衣装にメッセージ性を込める部分は演技という側面におけるしずくの個性を遺憾なく発揮している衣装だと思いました。

4.最後に

 Twitter上で話題になっていたのがこの場面です。

 合同で演劇をする相手校の生徒が校内新聞に写っている朝香果林を見つめる場面に切り替わる前の段階の写真なのですが、ここからもしかしたらこれまでのラブライブシリーズでも登場したライバル校現る的な展開でもう1シーズンあるんじゃないか?説が浮上しています。私としても、あの場面でなぜ校内新聞に写る果林を眺める場面に切り替わったのか?が物凄く気になりましたし、これはもう1シーズンへ向けてのフラグなのか?と思う部分もありますが、それは次回の放送まで楽しみ取っておきたいと思います(笑)

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