非常識を細分化

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文科省職員100人超、副大臣らを深夜出迎え「非常識」

 組閣早々、行政の慣習に突っ込むこの姿勢そのもの自体は称賛に値すると思うし組織内での作業効率向上には大切だと思います。一方で、単にそれを無駄!として糾弾して改善に行動するだけでは官僚組織を一変することはできるのか?という疑問はあります。

 元外務省の官僚で作家の佐藤優は、『組織の掟』の中で外務省官僚の中にある暗黙の掟として次の2条があると紹介しています。一つは、上司は絶対に正しい、部下は上司に絶対に服従すべし。もう一つは、上司が間違えている場合も、部下は上司に絶対に服従すべし。これらが暗黙の了解としてあると述べています。(『組織の掟』著:佐藤優 pp31)つまり、一番最初に紹介した文科省職員が副大臣を深夜に歓迎するという記事についても、この歓迎という慣習という事として捉えて単に悪い・作業効率の無駄ということだけで断罪するだけでは、病巣は見えてこないと思うのです。

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