さようなら、全ての アスカで抜いていた頃の私

はじめましてポンサクラと申します。今回が初投稿となりますので拙い文章かも知れませんが、読んでいただけると嬉しいです。

ついにシン・エヴァンゲリオン劇場版:||が公開されましたね。私も先日ようやく見ることができたのですが、いやーなんというか咀嚼に時間が掛かっております。思い返せばエヴァンゲリオンという作品に初めて出会ったのはまだ小学生の頃、新劇場版・序が金曜ロードショーで放送されたことが切っ掛けでした。当時小学生ながらに家族と共に見ることに若干の気恥ずかしさを覚えながら(特にレイのシャワーシーンなど)その物語に引き込まれたことを今でも覚えています。

そんな人生の半分以上を共に過ごした作品の完結ということで色々と思うことはありますが、中でも今回のシン・エヴァを見て一番感じたことは私自身の変化?(成長ともいうべきか)です。

というのも思春期真っ只中に初めて劇場版・破のアスカとシンジ君を見たときには、なんとも言えないドキドキ感やまだ経験したことの無かった恋愛に対する憧れのような感情がどっと押し寄せて来て当時の私は大いに胸がざわつき、また興奮しました。(同作中でアスカが使徒に浸食された上に初号機によって離脱した時のショックも一入でしたが)そんな感情を知った思春期の男子が取る行動なんてほぼ一つしかありません。少なくとも当時の私はそれくらいしかこの感情を発散する方法を知らなかったのです。中学生になった私はパソコンを手に入れたことを良い事に色んなサイトを読み漁りました。

そんなある意味中学生らしい日々を送っていた頃から10年近く経ち、私は二十代となりました。そして8年ぶりのエヴァとの再会を果たした私は、アスカにドキドキしなくなっていました。(二十代なのだから当たり前と言われればそれまでですが)また、それまでTV版や旧劇、漫画版においてシンジ君に対して好意を抱いていたアスカは新劇では14年の間にケンスケに対して好意を寄せるようになっていました。(よもやケンスケがシンジ君のメンタルケアからアスカの良き理解者までこなせる便利屋になるとは)この変更に対して、私は怒るでも悲しむでもなくアスカとケンスケの門出を祝福しようという考えを持っている自分に驚きました。もはやシンジ君に感情移入したりアスカと自分の妄想を膨らましていた自分はいないのだ、と。

果たしてこれが成長したということなのかはまだ私には分かりません。しかし間違いなく思春期という質面倒くさい時期にエヴァにハマった中学生の自分は、今の自分を形成する大事な要素の一つです。

だからこそ私は礼を言いたい。ありがとう、そしてさようなら、全ての アスカで抜いていた頃の俺

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?