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淵にいるのは私だった

絵画展に行って、作者にとって世界はこんな風に見えてるのかと思った。いや、そう見たいのかもしれない。
それは悲しく見えた。私ならもっと鮮やかな色彩で世界を描く。

でも、世界を悲観的に見ているのは私ではないか。
自分と家族が幸せならそれでいいと、実は絶望を抱いている。私こそ、絵に平和や希望を、そうであってほしいと思う理想を求めている。
もしくは、いつも太陽のようでありたいという理想の姿を、そこから見える世界はこんなに素敵だということを表したいのかもしれない。

鮮やかな嘘。
だけどそれが理想に近づくということではないか。

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