なりたい、やりたいを実現し妊娠へと導く【妊活プランナー】が誕生するまで#46

若返り鍼灸師の山田和宏です。
ご観覧いただきありがとうございます!

本格的に開業をして一年、あっという間に繁盛院となりますが、あまりの激務に体を壊してしまいました。

仕事ばかりの日々に、妻との喧嘩ばかりの毎日でした。

#45からの続きです。

妻の負担を減らすために、受付スタッフさんを雇う事にしました。

1人はAさん、やまだ接骨院時代からの患者さんで、結婚されて仕事を辞め、それから無理の無い仕事を探しているという事でしたので、スカウトさせていただきました。

もう1人はGさん、求人広告を出して応募してきてくれた、新婚さんです。

妻には2人の教育係になってもらいました。

人件費を掛かってくる事になったので、もう少しゆとりを出したいなと思い、

売上をもっと上げたいなと考えていたところ、たまたま電話が掛かってきたホームページ制作会社の営業の話を聞く事にします。

専用のSEO技術が有るという事で、月5万円の支払いを6年間の合計300万でしたが、営業マンの方がとても人当たりが良かったので、信用して思い切って契約する事にしました。

接骨院で効率よく売上を上げるには、交通事故の治療をする事が1番とわかっていたので、専用のホームページの作成に取り掛かります。

合わせて交通事故のサポートを専門にやっている団体に入会しました。

この二つが大きな間違いになっていくとは知らずに。

さあ、自分の治療院のホームページも出来たし、これでどんどん患者さんが来るぞ!

と思っていましたが、待てど全く反応が来ません。

その事をホームページ制作会社に連絡するも、対応がめちゃくちゃ悪い。担当していた営業さえも電話に出ません。

半年経っても、全く反応がありません。

完全に営業の口車に乗せられて、無駄に高いホームページを作らされただけでした。

何とかしなければならないと考え、交通事故のサポートをする団体と、そこで出会った長野の先生から集客の仕方を学ぶ様になります。

ホームページでの集客ではなく、結局地道な周知活動が功を奏し、少しだけ事故で怪我をされた患者さんが今までより増えていきました。

月商は250万円まで上がっていきましたが、毎月そんなにうまく患者さんが来る訳ではないので、売上は安定しません。

一度上がってしまった売上が下がると、色々と計画していた事が出来なくなってしまうので、常に不安を抱えイライラする様になっていきます。

とある日、別の接骨院から転院したいという方から院へ連絡が来て、受け入れる事になりました。

転院を希望された理由は、気に入らなかったから。

すごく気を使って対応をしました。

その患者さんが来院された時に、お店に入ってこずに外でモメているのが聞こえてきました。

モメている相手は、うちの父です。

事情を聞いてみると、車にドアが当たって傷が付いたということ。

外は暗くて、たいした傷が付いている様にも見えませんが、たしかによくよく見れば小傷がついています。

謝れ!と怒鳴っている患者さんに対して、父はさっき謝っただろうがと売り言葉に買い言葉で返します。

次の患者さんがすでに来ていたのと、売上が低い月でしたので、背に腹はかえられないと、とにかく父にもう一度謝る様に言い、平謝りをしました。

その人は調子に乗ったのか、今度は修理費を払えと言ってきました。

大した傷でもないので、わかりましたと了承します。

時間が経って出てきた請求書は、たいした傷でもないのにあり得ない金額。

さすがに、かなりきな臭いです。

保険会社に入ってもらう事にしましたが、父の車のドアが当たってでき傷かどうかの因果関係は証明出来ないですが、

傷がある事はたしかなので、払うしかありませんと。

全然納得がいきませんが、致し方なく払う事にしました。

この時辺りに、反社会勢力と柔道整復師による架空請求事件が多数摘発され、逮捕者が出たというニュースが流れていたので、

その人は、おそらくそういう話を耳にしていて、なんか絞りとってやろうとでも思っていたのでしょうね。

それがわかっていても、いつまでも痛い治らないの一点張り。

さすがに保険会社の方に、その旨を伝えて治療を中止させていただきました。

そんな人ばかりではなく、ごく一部の人間だとわかっていても、

時間を掛けて真面目に一生懸命治療に取り組んでいるのに、お金目当てで通院し治療期間を引き伸ばそうとしている人も多いと思うと、やり切れない思いがあります。

本当に痛みが取れなくて通院したくても、保険会社から治療打ち切りを言い渡され、泣く泣く通院を終了される方も多いです。

売上を維持していくためには、交通事故の患者さんが来てくれないと維持が出来ません。

ちょうどこの時辺りに息子が産まれた時で、夫として父親として、どこに行っても恥ずかしくない、自慢の人で在りたいと思っていた時です。

妻や子供達と旅行に出掛けたり、どれだけ好きな物を買い与えたとしても、一度も心が満たされた事はありませんでした。

あなた達が何不自由なく暮らす事が出来るのは、患者さんが事故に遭ってくれるからだよ、なんて言えるわけがありません。

何だか人の不幸が起きるのを待ち望んでいる様な気がして、ほとほと嫌気が刺していました。

次回に続きます。

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