なりたい、やりたいを実現し妊娠へと導く【妊活プランナー】が誕生するまで#31

若返り鍼灸師の山田和宏です。
ご観覧いただきありがとうございます!

学生をしているさなか、父の借金が発覚し、その後失踪をしてしまう大事件が起きました。

人生のどん底を味わう事になっていきます。


#30からの続きです。

何が何でも稼がなければならない。

そんな私は、次第に世の中は金だ!

と、心がかなり荒んでいきました。


そしてカイロプラクティックの専門学校の2年間も卒業を迎えました。

いよいよ就職活動のスタート。

たいして何もできないのにです。

治療院への斡旋など全くありません。

自分で職探し。

そもそも国家資格を持たない私には、働ける様な治療院さえもありません。

専門学校の同級生が働いていた治療院が、イベントのマッサージ出店の人員を探しているからやってみないか?というお誘いでした。

とにかくお金を作らないといけない私は、仕事を選んでいる余裕もなく、藁にもすがる思いで岐阜県可児市まで1時間半掛けて面接を受けに行き、その仕事をする事にします。

最初に私に言い渡された業務は、パチンコ屋のイベントでのクイックマッサージでした。

1人10分×50人

指が曲がらなくなるほどマッサージをし、日払いで1万円を貰いました。

仕事先の治療院からは、次の仕事はまたイベントが有ったら言うから。

あとは自分で仕事先を探してきて。

パチンコ屋さんへの営業をやらされ事になります。

この仕事をする為に退職した、パチンコ屋の元上司に話を聞いてもらい、あっさり断られます。

そもそも営業なんかした事もなく、仕事の取り方なんかも何も教えてもらえません。

絶望に打ちひしがれていました。

とにかく何かチャンスを掴まないと、そのためには行動をするしかない。

諦めたら、そこで試合終了。

スラムダンクの安西先生の言葉を、いつも言っていた気がします。

何かの拍子に、三重県の長島スパーランドの湯浴みの島という施設がグランドオープンをするので、

その施設のマッサージルームのオープニングスタッフ募集の求人広告を見つけて、すぐに応募しました。

マッサージ担当は応募人数も多いので、足裏マッサージ担当であれば採用されやすいとの事でしたので、

足裏マッサージのリフレクソロジー担当で応募しました。

応募するにあたり、2週間の研修を東京で受けなければならなく費用は実費。

朝から夜遅くまでしっかりと研修を受け、研修日最後の試験に合格できなけば、不採用となります。

その代わり、働いたら働いただけ。

指名がついたら、さらに稼げれる。

まさに腕一つでお金を稼ぐ事ができる、願ったり叶ったりのチャンスがやってきました。

いよいよ研修のスタート。宿泊先は会社所有のタコ部屋で、風呂は無いので銭湯です。

けっして褒められる様な場所ではなかったです。

唯一の救いは、全国から集まった女性セラピストの卵達と一緒に研修を受けた事で、30人ぐらいの人数の中で男性は4人。

そのうちオジサンが2人。

しかしそんな事で、うつつを抜かしている訳にはいきません。

後がない私は、必死でマッサージの技術を覚え、毎日夜中まで筋肉の名前を勉強していました。

実技練習の中で、お客さんとの会話の練習をします。

練習パートナーになっていただいた方を、褒めて褒めて褒めちぎりました。

研修先の先生からは、山田さんの接客はコンパみたいですね。

いちいちイラッとさせる事を言ってくる、若くて綺麗な女性の先生でしたが、

何としても研修を乗り越えなければならないので、そこはグッとこらえて笑顔で流します。

組織の中には、必ず劣等生が居るものなんでしょうか?

60代の後半ぐらいの気弱そうななオジサンが研修の同期にいて、会話も施術もおぼつかない感じです。

毎日の様にそのオジサンが、20代の女性に罵倒されていました。

先生:◯◯さん、全然出来ていないですが、練習はしてますか?

オジサン:はい、毎日、研修が終わってから、母を相手に練習をして努力しています。

先生:◯◯さん、結果が出ない努力の事を、無駄な努力と言うんですよ。

オジサン:はい、すみません・・・。

目上の人に対してでも、めちゃくちゃハッキリ言うなと驚き、気弱なオジサンを少し憐れに思いましたが、

実力の世界、仕方がないです。

生きるか死ぬかの瀬戸際にいた私には、先生のその言葉は、なんだか妙に納得をしました。

意外に毎日楽しく、あっという間に2週間が過ぎ、研修の卒業試験が行われます。

次回に続きます。

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