Connecting the dots
「Connecting the dots」ご存知の方も多いかもしれません。
アップルの創業者、スティーブ・ジョブズ氏がスタンフォード大学にてスピーチした時に出てきた有名なフレーズです。
とても面白いスピーチなので、「見たことない!」っていう人は是非ご覧になってみてください。検索するとサクっと出てきますよ。
さて、このフレーズ。どういうことかというと
「点と点をつなげる」という意味です。
「まんまやないかい!」って確かにそうなんですけど、前後の文節も踏まえて超訳すると
「一見関係ないと思われるものを結び付けて関連付ける」と捉えています。
これがイノベーションを起こすコツなんだよってウインクしているみたいに聞こえます。
スピーチの中で学校を退学したりしたことなど、順風満帆な人生を送ってきたわけではないことに触れて、「一見だらしのない学生時代の経験だったけど、後から考えると実はそこで得た経験があったからこそ、アップルコンピューターが出来たんだ」と正直に話しています。
「現在行動している点が、未来に繋がるということをとにかく信じてみなよ。ガッツや、運命、人生、カルマ、何でもいい。 その点が繋がり道となると信じることが、自分の心に自信を与えるんだ。たとえそれが常識的な道から外れてしまうことでもね。 それが君たちの人生全てを変えるだろう。」
これは勇気を与える言葉であるけども、一方で課題というか宿題も投げかけています。本人自身の勇気を試しているのです。
connecting the dots。 点と点を繋ぐ当事者は他でもない自分自身です。
経験があります。
たとえば「日本酒」カテゴリと「箸」カテゴリを繋ぐこと(なんかもうカテゴリという言葉自体が僕の中では曖昧になってきてしまいましたが)についても「何となく」つながることはありませんでした。
そしてムリやり繋ごうとすると、どうしてもエゴや無理が生じることを知っていました。
それじゃどうして繋ぐことができたのか?ヒントになったのは「川」でした。
例えば隅田川。花火大会でも有名な名称になっていて、浅草と大変縁のある河川なのですが、川の上流を目指して上っていくと、荒川へつながります。
現在において隅田川は荒川の支流ということです。言うなれば 隅田川=荒川と言えなくもないです。それじゃ荒川をもっと上っていくとどこに繋がるのかなー。この式です。
どうしてこのイメージが出たのかなあと思い出していたら、懐かしいテレビ番組が発端でした。
「鉄腕DASH」
現在日本テレビ系で日曜日の夜19時から放映されている番組ですが、当初は深夜番組だったんですよ。高校生くらいだったのかな。。
当時のコンテンツのひとつで「アヒル隊長が源流から海まで行けるのか」という企画があって、
お風呂に浮かべるおもちゃのアヒルを源流から流して、途中にある滝や藪の中を潜り抜けて川下りをしていく風景をTOKIOメンバーがはしゃぎながら「追っていく」様が面白くて見入っていたのです。
「下流では「異なる川」でも源流が一緒ならば「兄弟」になる。目の前の川だけを見て異なるものだと判断してはいけない。」という意識が起きたのは鉄腕DASHのおかげなんだろうなと今にしてみれば思います。
大好きなふたつの点というか、円が交差した瞬間の震えるような感動はひとしおです。
スティーブジョブズもそうだったんだろうなと想像できます。
「関係ない」と自らシャットダウンしないこと。そしてムリな「繋げてやろう」をしないこと。
「A」と「B」は直接くっつかなくても間に「C」が入ることによってぴったりくっつくこともある。
そして何よりも繋げる勇気をもつこと。
僕の場合は焦らずに「C」が現れるのを待つタイプです。AとBを強くイメージしてね。
不思議なのですが、「あれ、これCじゃない?」というものがひょっこり現れたりするんです。
「勇気をださなくちゃ!」と気負うとどうしても肩に力が入りすぎておなかがすきます。
のんびり系「Connecting the dots」。一緒に始めてみませんか?
ではまた次回~
埋もれてしまっている宝石がたくさんあるように思います。文化だったり、製品の場合もあるけれど一番は人間の可能性です。見つけて、発信してよりよい世界を共に生きましょう。