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matou

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東京とロンドンに其々住む20代女子がゆるりと綴る交換日記。美術に触れたとか、四季を感じたとか、刹那的なのとかなんでも。
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2018年5月の記事一覧

真、問う

タイトルが決まりましたね。 「真実を問う」みたいなニュアンスで取るとお二人がだいぶ切り込んでくれているので、いいタイトルだなーと眺めていて思いました。 ファッションブランドmatohuというのもあるけれど。 さてさて、私は最近何をしていたかと言うと懐石を作ったり、茶事の手伝いや座禅をしたり、茶庭の掃除などなど。インターネットから少し離れてアナログな生活を送っていました。お便り遅くなってしまってごめんなさい。 金沢のお宿無何有さんに行って、日本で唯一室町のたてはなが出来る花

「matou」と軽妙洒脱でいたい日常について(祝・マガジンタイトル決定)

カツだって衣(ころも)をmatou(まとう)のです。 さ、二人の声を久しぶりに聴いた後にどういうか無性に日本食が食べたくなりました。ということで、食べたこともなかったカツカレーと言うものを注文してみました。(この書き出しは二人とグループ通話をしたその日に書いています) 二人と通話をしていた場所は、Covent Garden駅からほど近くのCOSTAというチェーンカフェ。どうやら近くに美味しい日本食料理屋さんがあると聞きつけ、20分ほど歩いて中華街の手前にある「Misato

「一音で刺す」表現を見出す心構え

To: Midori ふと思うんだけど “好き” ってだれのもの?(ロンドン・碧さん) >好きにシビアだと随分きちんといきている気がしない? シビレル!シビレルよ、みどりさん!!! 最近のSNSは好きの搾取だと感じる瞬間、あるある。Black MirrorのNosediveはその搾取っぷりを極端に描いているが、この作品がファンタジーではなくブラックユーモアとして評価される、観たものをひやりとさせるのは皆、心当たりがあるからだ。だからこそ、自分の好きを問うシビアな行為をす

室町・桃山の要素を混ぜた現在を創りたい

お二人とも沢山の質問をありがとう。 私からの回答と、日々の出来事を織り交ぜながら軽く纏めていきますね。 もし自分が違う時代に生きているとしてどの時代がいい?(東京都・wakaba.worldさん) 「日本に暮らし続けるのだとしたら」室町時代、桃山時代かな。 日本の文化は約700年前の室町に大成し、現代まで継承されて成り立っていると私は解釈していて、この時代には「寄合(よりあい)」というお茶や連歌を様々な身分の人が集い楽しむ社交空間が流行ったの。 ただ、楽しむだけではな