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これだ!の基準

何かを決める時「これだ!」と思う基準は人それぞれ。
今回は私が「これだ!」と決めたお話。
100%偏見ですのであしからず。。。

初めての不動産めぐり

4月から県外に進学する息子の住居探しをすることになりました。
不動産会社を通しての引越しは初経験。なんとなーくで3社にアポ取り。
その内の2社は学校最寄り駅の1つ先の駅付近、栄えた街ににある不動産会社。AとBとしましょう。
もう1つは学校最寄り駅前にある不動産会社C。

不動産会社A・B
どちらも横文字の会社名。担当者は20代後半or30代前半の若い男性。
これまたどちらも髪型バッチリ、タイトなスーツに姿勢良し。
声で笑って目では笑わないタイプ。客の評価より業績と上司の評価を気にしそう。カウンターにはパソコンがズラリで、キーを打つのがめちゃ早い。

不動産会社C
会社名は〇〇不動産。
パンフレット、会社の外観共に老舗&昭和感。
60代くらいの女性が2人。小学校のベテラン先生という感じ。
パソコン見当たらず、物件資料は紙媒体。

上記をイメージしながら読んでください。


不動産会社A・B

希望物件先まで車中、こちらからの質問にはハキハキと答えてくれるが、あちらからに話しかけはほとんど無く、付き合いたての恋人のような気まづい沈黙が続く。服装とは不釣り合いなトートバックにはスリッパが入っていて、手慣れた感じにササッと並べる感じには感動しました。
どちらにも息子が気に入った物件があったので、会社に戻って仮押さえの手続きを。パソコン使って、必要事項を記入。
Bの方はスマホ操作。全角だの半角だのハイフン不要だの、加えて「エラーが起きました」などと表示されて、スマホ投げたくなりました(笑)

不動産会社C

先のやりとりで若干の疲労困憊気味で訪問。
A・Bとは全く違った雰囲気の建物と社員さん。
カウンターにはパソコンはなく、大量のでも綺麗に整頓された資料が山積み。口調も仕草もとても慣れた感じで2人揃って出迎えてくれました。
「希望の物件聞いてる?」
「確かここにメモっておいたわよ」
「あったあった!」
アポ取ったのにここからスタート?と若干の不安がよぎりました。
2人の確認作業中はこちらの問いかけなど届かず、しばらくの間阿佐ヶ谷姉妹のようなやり取りを眺めているしかありませんでした。
「オススメの物件が1件あるんだけどどう?」と一人が言うと、
「そうそう!ここいいわよ〜」ともう一人。
ほぼほぼ有無を言わせず、「じゃ、行きましょうか」と上着を羽織りポシェットかけて物件巡りに出発。
無数のカラスが散乱した生ゴミに集まって道を塞いでいると、戸惑う事なくアクセルを踏んで、カラス追っ払い、
「こんだけカラスがいると不気味よねフフフ・・・」と不気味な笑い。

「ここの道を抜けると100均あるのよ。」とか、

「ここの道は絶対に一旦止まれよ。あそことあそこでお巡りさん見てるから。」とか。

内見中も
「電車の音より踏切の音の方が気になるって住んでる人はいうわね。でも3階の人はそんなに気にならないって言ってる。」とか、

「ここはすぐ隣が大家さんでね、ゴミ出しとかやってくれるからいいわよ〜。」

などなどこちらが質問しなくても色々と教えてくれました。
住居人の意見や大家さんの様子などを、これだけスラスラ話せるということは、ちゃんとコミュニケーションをとっている証拠!
オススメ物件もオススメするだけあって好条件!
一人暮らしの息子を心配する気持ちが一気に軽減されました。
息子も安心したのか、「ここいいね」となり、即決定となりました。

安堵の気持ちが大きくて、ついつい熱が入ってしまい、だいぶ長くなりましたが、私の中の「これだ!」の基準が明確になった出来事でした。
何を重きに考え決定するかは人それぞれ。
正解も不正解もないけれど、自分が大事にする「これだ」も基準があると、結構ものごとがスムーズに進むのでオススメですよ。

こんな時代ですが、私は人情を感じる関係性がスキなんだなと再確認できました。


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