『やって来たことは正しい』
芸歴16年以上漫才トーナメント「THE SECOND」の決勝戦が昨夜行われた。
私は2月の東京1回戦最終日夜の部と、決勝戦本編以外は全く見ていない。
お笑いに詳しくないので決勝戦に出ている人たちの何人かはライブで何回か見たことがある程度の知識しか無く、何人かは昨日初めて見た。
それでも昨日の決勝戦はおもしろくて画面から目が離せなくなるほど引き込まれたコンビもいた。
8組の漫才を見て、今までは「あのコンビの漫才がおもしろい」と思うことしかなかったが漫才というジャンルそのものがおもしろいとも思った。
自分がすごくおもしろいと思ったコンビが低い点数を出して敗退してしまった時は悔しくて、その人達が出演するライブのチケットを購入してしまった。
未だに納得できないが、人の人生がかかっている大会の審査員を務めた観客の方々はものすごいプレッシャーだったと思う。
しかも4時間。
しかも何人かはコメントを求められる。
とんでもない重労働だ。精神的負担も体力の消費もえげつない。
お疲れ様です。
途中からは出場者達を追い続けているファンの人たちはどんな気持ちで見ているのだろうと想像しながら画面を追っていた。
私が応援する漫才コンビも芸歴16年以上でTHE SECONDにエントリーした。
そのコンビ目当てで1回戦を見に行ったが惜しくも敗退。
悔しくて悔しくてたまらなかった。
そのコンビと一緒のライブで共演して来た出場者達が2回戦、3回戦と勝ち上がって行く。
大会自体も盛り上がり注目されている様子を見ると複雑な気持ちになってしまう。
1回戦観覧時に申し込んだ2回戦観覧に当選していたが、行かなかった。
ネット配信もあったが見るのをやめた。
だがさすがに決勝戦は見ておこうと思いテレビをつけた。
銀色と青を基調とした豪華で格好いいセット。
たくさんの観客。
どの出場者も爆笑を生み出し、松本さんから称賛のコメントをもらったりいじられたりしている。
漫才もおもしろい。トークもおもしろい。
でもおもしろいと思えば思うほど、会場が盛り上がれば盛り上がるほど、
「ここにあの2人がいれば」
と悔しくなってしまう。
あの2人があの場所で漫才をしている様子を頭に思い浮かべながら見てしまう。
1回戦敗退という結果にはなってしまったけれど、おもしろさでは絶対に負けてない。あのくらい笑わせてる。笑わせてもらっている。
“笑うって超気持ちいい”
初めてそのことを教えてくれたのはあのコンビだった。
だから来年こそは絶対に決勝戦に行ってほしいし優勝してほしい。準優勝や準決勝敗退ではまた悔しくなってしまう。
優勝してほしいと願って信じるだけで何も出来ないけれど、これから先もずっと応援したい。
おもしろいことを言って笑わせてもらいたい。
THE SECOND2024に向けての定期単独ライブ
囲碁将棋との戦い後に超新塾が「正」の文字を作りながら
「囲碁将棋がやって来たことは正しい」
と言っていた。
囲碁将棋だけでなく、16年以上も漫才を続け、舞台に立ち続け、観客を笑わせ続けている人達がやって来たことは正しいと思う。
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