一国の文化を重層的、多角的にとらえるのが、どんなにむずかしいか、これはその証左といえるでしょう。恐らく事態は逆の場合も同様で、フランスから見た日本観についても、このことは当てはまると思います。日仏相互の理解がずいぶん進んだとはいえ、まだまだ知られねばならぬ余地は残されています。