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変わりたい、変わらなくちゃと言いながら、元に戻ると心地いい不思議

こんにちは、Hazuki88です。
仕事でしみじみ感じたことを綴りたいと思います。

とあるご商売をされている方と同じ業種の会社社長を、仕事上おつなぎしたことがあります。
かりにご商売をされている方をWさん、会社社長をA社長としましょう。

Wさんは先々代から続く3代目、一時期は隆盛な時代もあったようですが今は細々と商売を続けており、先代の残した借金を抱えながら日々一所懸命仕事をしています。
ただ売上は借金の金利返済にまわるばかり、一方に元本が減りません。

A社長は同じ業界で成功されている方でしたので、ご紹介することで、原価やコストを抑えて、売り上げが変わらなくても利益率を上げる、そういう基礎のキソをA社長がお伝えし、そこで何かシナジーが生まれるかな、そう思ってお二方をおつなぎしました。

ご紹介直後から、A社長は積極的にWさんのお店に足を運び(偶然にもお店がA社長のご自宅から10分ほどの場所にありました!)、日々の売上管理や余剰金のチェック。仕入れやコストの数字を細かくみることから始めてくださいました。
ちなみにA社長の会社は株式を公開しているような企業ですから、むろん時間に余裕はない方なのですが、真摯に取り組んでくださいました。無償奉仕です。

A社長はいつも
「縁あってHazuki88さんがWさんを紹介してくださったし、ここでNさんの売上上がって、自分の会社とパートナーシップ組めたらうれしいし、また同じような企業を紹介してもらえるきかっけにもなるから頑張りますよ、預からせてください」
そんな頼もしい発言をしてくださってました。

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数カ月後たちA社長から、
「なんだか難しいかもしれない」
とのご連絡をいただきました。

Wさんは決してお金をごまかしたり、豪遊したり、適当にやっているわけでは無いですし、Wさんの借金をしっかりと返済してやってきた商売を続けて食べていきたい、そういう気持ちがあるにも関わらず、A社長との面会をのらりくらりと拒否しはじめているとのことでした。

昔だったら、え、なんで? と思ったと思います。
でも、なんとなくその感覚が分かったんです。

借金があろうと、こうなりたいなと思っている自分があって今が違う状態であっても、人って変わることに無意識に抵抗してしまう生き物であることを体感的に分かっていたから。

あ、Wさんもそうだったか。

それくらいの感想でした。

そりゃ、A社長のご尽力、かけてくださった時間、労力、もろもろ考えた時に残念な気持ちは多分にありましたが、(やけに納得)、な自分もいたわけで。
Wさんの選択を責めることはできませんでした。

友人の経営者にこのことをお話すると、
結局、経営者としての構えがきちんとできていない、
ということが全てに起因しているんだと思う。
あり方、生き方を改めないと、周りがどんなに頑張っても
根本的な解決には至らないよ!

と、熱く憤っておりました。

よく今の自分の人生は自分が選んできた結果にすぎない、とか、
思考が現実化する、とか
言われますが、結構真実だと思っています。

A社長がA社長である所以、それは色々なことにチャレンジして失敗して
またチャレンジしてきたから。

WさんはWさんなりに商売を続け、A社長のアドバイスに耳を傾け仕入れの原価率を抑えてみたり、効率化を図ってみたりトライしてきてみたけれども、数十年自分の判断でやってきたことを、変えるのはとても居心地が悪くてそう簡単なことじゃない、ってことがよく分かったんだと思います。
それが体調不良になって表れて出てきたのかと。

残念だな、とは思ったけれども、Wさんの選択を否定するつもりも批判するつもりもないです。

自分だって、こうしたいああしたい、こうなりたい、ある中で、こうなりたいという姿になっていないということは、楽な方な選択をしているから、と本音では気づいていることも沢山あるので。

人生の師匠は
「comfort zone(コンフォートゾーン) から出よ!」
とおっしゃいます。

comfort zone(コンフォートゾーン)=居心地の良い場所

例え借金があっても日々モヤモヤしていても、変わらなくちゃーと言っているうちは多分、無意識にその場がcomfort zone(コンフォートゾーン)になっているんだろうなって思います。

耳が痛い!

チャレンジやリスクって年齢を重ねれば重ねる程、怖いです。
私も今の会社で代表をやることになった時、
「プレイヤーでいたいです」
「まだ勉強しなくちゃいけないことが沢山あって代表なんてとてもとても、、、」
と色々と抵抗してみましたが(笑)、あれよあれよとう間に流れにのって今に至ります。

未だにお客さんと電話する時は緊張するし、mtgの前は憂鬱だし、人前で話すことも苦手。

でもそこやっていかない限り、次のステップが出てこない、というのも事実。

シンプルだけど、そこ難しい。

baby stepでもいいから、small successの積み重ねなんだと思います。
small successも、対外的なsuccessである必要は全くなくて。
自分の中のsuccessでいいんじゃないかなって思います。

と、私の目の前で展開されたお客様たちのやりとりから多くを学んだ出来事でした。
必ず自身の肥やしにしていきたいと思います!

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