私が五感の一つを失って得たもの。
「無くなって初めて分かるんだよ。」なんか良く聞く言葉です。
あなたは何か無くして気づいたことがありますか?
今回はあんまりビジネスやマーケティング、ライティングと関係のないゆるいお話です。
ワッキーの経験は死にかけるような大病を患った方からすれば本当に些細なことなのですがちょっとでも「こんなことがあり得るんだ。」と思って毎日を過ごすきっかけになってもらえればなと思って書いてみます。
1.ワッキー、一生の楽しみのうちの一つを失う。
あなたの楽しみは何ですか?
家族と過ごすこと?
趣味の時間?
バリバリの経営者さんならお仕事が楽しい!そんな方も居るでしょう。
ワッキーが失ったものは「味覚」でした。
正確には味覚障害と診断されました。世の中の全ての人が食事が楽しみではないかもしれません。
ですがほとんどの方は普段食べないものを食べたり、おいしいものに出会うといった体験を楽しみにしているのではないでしょうか?
私のお友達で「人生で食事の回数は限られているから一食一食をできるだけ色んな場所で食べるんだ!」という飲食店のオーナーさんが居ます。
そこまでのこだわりはさすがにないのですが美味しいものを食べる喜びは持っています。
それが一変しました。
全ての味覚障害の方がワッキーと同じ症状かは分かりません。
ちなみにあなたが抱く味覚障害の症状ってこうではありませんか?
「味がしなくなる。」
ワッキーの症状はそうではありませんでした。
ワッキーは「すべてに強烈な苦みを感じる。」という症状でした。
ピーマンのような清涼感のある心地よい苦さではありません。
初めて口にする薬効のある漢方薬のような”マズい苦さ”です。
口にするもののほとんどが苦い漢方薬パウダーを振りかけたような味になってしまったのです。
こうなるとほとんど食事は「腹を満たすだけの作業」になります。食事業務、苦行、そんなイメージです。
関西人であるワッキーのソウルフードであるタコ焼きも苦マズかった時の衝撃と絶望感は筆舌に尽くしがたいものがあります。
「逆に嫌いにならないように食べないようにしよう!」そう思って好きなものは逆に食べなくなっていきました。
そして最終的に苦みが一番少なかった食事が梅干しのお茶漬けとほうれん草の和え物でした。三食望んでお茶漬けとほうれん草の和え物ばかりを食べる日々が続いたんです。
その結果、体重も2か月で10kgほど落ちました。
この時期に食品関係のライティング依頼が無かったのは不幸中の幸いでした…。
2.なぜ味覚障害になったのか?
味覚障害と同時によくせき込むようになったので耳鼻咽喉科を転々としましたが原因は不明でした。
喉からカメラを入れられ、肺の検査までされましたが全く異常はないといわれました。
また気になる方もいらっしゃるかと思いますが症状が出たのは2018年末の頃なのでコロナの初期症状に似ていますが関係はないかと思います。
病院ではストレスと亜鉛不足が原因かも?というあいまいな診断をされました。
亜鉛と言えばほうれん草は亜鉛を豊富に含んでいるので先ほど書いたほうれん草が食べやすいというのは体が求めているのかな~なんて妙に納得しました。
最終的に症状が出てから2か月ぐらいたってからじわじわと症状がやわらいできました。
そして今現在は90%ぐらいの味覚を取り戻した感覚があります。またほんの少しせき込みやすいという症状はまだ残っています。
多分これらの症状はこれからずっと一緒に過ごしていくんじゃないかなと感じています。
3.味覚を失ってわかったこと。
当たり前の喜びをきちんと捉えるようにすることが増えました。
食事に関して「美味しい!」ときちんと奥さんに伝えること。今までもやってきたつもりですがもっと感謝を伝える機会が増えたように思います。
食事以外にも働けること、家族と笑顔で過ごせること、理解あるクライアントと仕事出来ること、雨風を防ぐ家があること、頼もしいアドバイザーが居ること、間違いを指摘してくれる人が居ること、いつでも学べる環境があること、庭木が心を癒してくれること。書き出したらキリがありません。
ワッキーは五感と言われる味覚・聴覚・触覚・嗅覚・視覚のうちの一つを失う体験をしました。
正直これがよくある病気なのかは分かりません。
ですがストレスというのは様々な病気を引き起こすことは疑いようがありません。
コロナで巣ごもり状態で出かけることもできない状況であなた自身とご家族のストレスをどうやって緩和させるのかも大切だなと感じています。
何かのご縁で読んで頂いているあなたも今ある当たり前のことに感謝しつつ、上手にストレスを逃がすように毎日を送っていって下さいね。
ではでは。
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