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初めての告白(27話)

修学旅行当日。

行き先は北海道でした。

行きは船で帰りは列車の旅。

長い長い道のりを皆、キャッキャッ言いながら出発した。

そして、目の前に現れた大きな船!足早に乗船した。

皆、興奮の絶頂!船に乗り込むと、自衛隊の隊員達も乗船していた。

私も船は大好きだったのでとても嬉しかった。最初は皆ノリノリであったが、徐々に徐々に晴天だった天候が大荒れの悪天候になり、船が左右に大きく揺れまくった。

乗客を落ち着かせようとする放送が流れる中、周りを見渡せば皆、怯えて泣いていたり、悲鳴が聞こえたり。生徒も先生も自衛隊の人達も手にビニール袋を持ち嘔吐していた。そんな中私は1人絶好調であった。

むしろ、喜びまわり左右に大きく揺れる船を行き来して笑いながら何時間も楽しんだ。

正直、修学旅行の1番の楽しい思い出になった。

元々、三半規管が強かった為に乗り物酔いとやらを経験したことが無かった。

皆が、死にそうになっていた時に、私が楽しそうに揺れる船に合わせてでんぐり返しや揺れに合わせて大笑いしながら飽きることなく遊びまわっていた事を何かにつけて卒業するまで言われていた事を思い出しました。

そうして、何時間かが経過して山場を越え波がどんどん落ち着きを取り戻してきた。

それからの事は余り覚えていないが、夕食を取り、レクリエーションの時間になった。

私は、停学中だった為に見ているだけでした。

私のクラスはマジックショーみたいなものをやっていた様に思います。

その主役が、、、川島君だった。

ショーを見ていると隣にクラスメイトがやって来た

「若ちゃん!今日、呼び出して川島に告白するんやで!(笑)」

と言いに来た。

ドキドキしながら笑顔で言われるがままに「うん♪」と答えてしまった。

恋しているのか?

好きなのか?

言われたから意識してしまっているだけなのかもわからないまま。

いや、当時は考える事が分からなかったので「これが恋愛なのだ♪」と、ライトに思っていた。

そしてショーが終わってクラスメイトの皆から背中を押される中「202号室に来てね♪」言うしか選択肢がなかった。

先にクラスメイトと一緒に待っていると、、、本当に川島君が1人でやって来た!?

クラスメイトはそそくさと笑いながら「頑張って!」と、部屋から出ていってしまった。単刀直入に言った。

「好きです♪付き合ってください♪」

「うん」

、、、えっ?

私は頭が真っ白になった。

でも、クラスメイトが色々お節介をやいて、そこからは一緒に修学旅行中行動しました。

クラスメイトに後から聞くと

「若ちゃんおしっこ漏らすし、あんな事あったし、めちゃめちゃやのに付き合えるねんな!ビックリしたわ!」と伝えられた(笑)納得!

川島君のコアなファンはまさかの私が初の彼女!?とショックで悲しんだそうな。

後の修学旅行での記憶は、皆からのリクエストに応えて大得意の幽霊のモノマネでホテルの大浴室に先に隠れて全力で幽霊になり部屋で隠れて追いかけ回し、本気で怖がられて引く女子もいた。

後のことは、全く覚えてない(笑)

つづく

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