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DianSheng FTO(プロトタイプ)のレビュー

わじまじです。
DianSheng FTOのプロトタイプが届いたのでレビューしていきます。


はじめに

※ただの身の上話なので、次の項まで読み飛ばしてもらって構いません

5/9、InstagramのDianSheng公式アカウントからFTOのプロトタイプのReviewerを募集する投稿がポストされました。DianSheng FTOを一足早く回せる良い機会だと思い、自分も応募しました。

選ばれる or 選ばれない ?
数少ない日本語圏FTOer(FTOerはアメリカに多いイメージ)でそこそこ速いため絶対選ばれるだろうという思いと、よくわからんマイナ―キューバ―の自分が選ばれることなんて絶対ないだろうという思いが、五分五分で拮抗していました。

そんな折、Reviewerが発表される5/15がやってきました。

リスト中に自分の名前がないことを何度も確認し、不満と納得が入り混じりながらも非常に落胆したことを覚えてます。

翌日昼過ぎ、昼寝明けの寝ぼけ眼で適当にInstagramを開いたらDianSheng公式からのフォローとDMが。

「リストに入れ忘れたけど君もReviewerに選ばれてるよ(意訳)」

途端に目が覚め、嬉しさのあまりニヤニヤが止まりません!
すぐさま住所やメールアドレスなど必要事項について返信し、プロトタイプ到着を日々待っていました。
(こういう詐欺があったらすぐにだまされそう)

6月に入り海外FTOerのもとにDianSheng FTOが届いたとの報告が続々と上がってきました。自分のところにはいつ届くだろうと毎日そわそわしながら待ち続けること数日、ついにようやくDianSheng FTOが届いたので早速レビューしていきます。

動画

※ここからレビューです

以下、文字にてまとめました。

開封

内容物

外箱
キューブ本体
解法書

付属解法書では、パーツごとに揃えていく解法が英語・中国語で記載されてました。
速く解きたいという方はこちら↓ の解法をぜひ習得しましょう!

ファーストインプレッション

非常になめらかで軽い回転です。
コアマグネットのようなパーツ同士を引き寄せるアシストはなく、一手一手ずれないようにする通常の磁力アシストのみが搭載されてます。磁力の強さは程よく、個人的にはこれで十分だと感じました。
またLanLanなどと比べて小さいので、指の引っ掛かりが良いという印象を受けました。

初期状態だとリバースコーナーカットはほぼ皆無で、通常のコーナーカットも数ミリのずれなら回ってくれる、程度しかないです。
そのかわりポップ耐性が高いです。LanLanでよくポップするトライアングル(一色しかないパーツ)の安定感はとても高く、こじ開けない限り外れないのでは、と思うほどです。

外見

配色は事前情報通り、の周りを反時計回りに赤→青→紫の対面にの周りを反時計回りに灰→緑→橙となっています。

表面は、UVほどではないですがつやのある質感です。似ているものを挙げるならYJ ZhiLongシリーズに近いでしょうか。

表面の質感

色合いに関して、DianSheng製キューブを他に持ってないので比較はできませんが、どの色も鮮やかで識別に困ることはなさそうです。特に灰色はかなり暗めのグレーです。

グレーの色合い

サイズ感(多少の誤差あり)
 DianSheng: 67 mm
 LanLan: 74 mm
 RexTO: 71 mm

DianShengは他よりもかなり小さいため、指の短い自分にとっては非常に回しやすいです。

LanLanと大きさ比較
RexTOと大きさ比較

辺・コーナー先が丸まっているRexTOに回し慣れていたせいですが、DianShengはカクカクした印象を抱きました(LanLanもDianSheng同様のカクカク具合)。まあこれは慣れれば気にならないでしょう。

内部

面側
コア側

コーナー

接地面はGANのようなハニカムの溝があります。
磁石は4つ、調整はできません。

コーナーパーツ
キャップを取った図

エッジ

こちらもハニカムの溝が接地面にあります。
トライアングルと接する位置に磁石が4つ付いてます。

エッジパーツ
キャップを取った図

トライアングル

コーナーと接する磁石はプラスチックパーツで補強されており、エッジと接する磁石は接着剤でそのまま固定されています。

トライアングルパーツ
キャップを取った図

配色の変更方法

まず前提として、これからFTOを始める方はDianSheng配色で習得するものだと思いますし、その配色に慣れ親しむべきです。ただ、既に馴染みの配色がある場合には配色を変えたいと思うこともあるでしょう(自分がそう)。そこで、実際にDianSheng FTOの配色を変えてみたのでその方法についてまとめました。

※パーツ破損の可能性があるため分解は自己責任でお願いします

DianSheng FTOはステッカーレスのため、配色を変更するには分解する必要があります。ただトライアングルは一色しかないため、そのままでも大丈夫です。またエッジは2パーツからなるシンプルな構造であり、多少の力業で分解できるためここでは割愛します。

エッジの裏側

問題はコーナーです。4つのパーツが互い違いに噛み合っており、無理に分解しようとするとパーツが破損しそうです。Discordの方でコーナーを分解する動画がいくつか上がっていたので、そちらを参考にした方法をまとめました。

必要なものは小さめのマイナスドライバーのみ、他には怪我防止として指先を保護する手袋があればなお良いです。Tornado V2に付属していたこのドライバーを用いると比較的容易に分解できました。

Tornado V2に付属していたドライバー
コーナーの裏側

方法です。
上の白い丸で囲った部分の間にマイナスドライバーを差し込み、そのまま押し込みます。パーツを破損させないよう少しずつ力を加えてください。
分解する際パーツがはじけるように飛んでくので紛失しないよう注意してください。

上のYouTube動画にもコーナーの分解方法について載せてます。そちらの方がわかりやすいかと思います。

変更後の配色はこんな感じです(白と灰は対面色)

ついでにロゴも消した

調整後

コーナーカットがもう少し欲しかったのでネジを緩めたところ、Discordでも述べられていたようにポップしやすくなりました。特に崩れ落ちるようなエッジからのポップが起こり始めたので、ネジの締め具合を元に戻しました。
コーナーカットはほとんどないですが、回転のなめらかさと軽さが優れているため、慣れればそこまでコーナーカットの無さは気にならなくなるかもしれません。
(今年中に発売されると噂のDayan FTOの方がコーナーカットが広いようです)

潤滑剤はSilkが好きなので、足・パーツ同士の接地面それぞれに2~3滴垂らしました。前述の通り回転が非常になめらかなので特に潤滑剤は差さなくても満足できます。回転の感触を自分好みに変更したければ潤滑剤を差す、と考えていただいて結構です。

まとめ

個人的にずっと気になっていた、
 RexTOとDianShengどっちが良いの?
という疑問について、個人的な意見にはなりますが間違いなくDianShengの方が良い、と感じました。

発売時期については明らかになっていませんが、8月頃という情報をどこかで見かけた記憶があります(間違っていたらすみません)。

このクオリティのFTOが手軽に入手できるようになれば、FTOはきっと流行るに違いない(断言)。

以上DianSheng FTOのプロトタイプについてのレビューでした。
質問等ありましたら、Xの@Squate_1まで連絡ください。