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FTOlog① L3Tの全体像

書く気力が途中で消えない程度にゆるくまとめた記事を定期的に書いていこう、ということでFTOlog①「L3Tの全体像」です。
別記事の内容と一部重複や、解法の順番と記事の内容の前後があることをご理解ください……。

Bencisco Methodの最後のステップであるL3Tには沢山の略語があり、私は理解するのに悩みました。そんなL3Tについて、その全体像と各略語の簡単な説明(※解説ではありません)をまとめます。


L3T

Last 3 Tripleの略。
 L3T = OLP + TCP
これを図示するとこんな感じ↓ になります。

OLP

One Look Pair formationの略。トリプルをつくるステップ。

OLP樹形図

はじめはこれ↑ を丸暗記しても十分です。慣れてきたら、できるだけTCPがevenになるように回すと次のTCPでスレッジ・ヘッジが来る確率が上がります。ただTCP手順を覚えていれば、スレッジ・ヘッジの回数(手数)を増やしてまでoddを避ける必要はないと思っています。


―余談―

OLPはPFOPFに大別できます。

PF
Pair Formationの略。コーナーの側面色と側面トライアングルの色を揃えるOLP。

OPF
Offset Pair Formationの略。コーナーのU面色とU面トライアングルの色を揃えるOLP。

この説明ではいまいちわかりにくいので下の例を見てください。

前提知識として、側面トライアングル(黄色でないトライアングル)の状態が偶置換ならばeven、奇置換ならばoddと言います。
上図では、①のみがPF、②③④はOPFとなります。
つまり、PFはevenの一部、OPFはevenのPF以外とoddの全部となります。

次のステップのTCPはevenとoddで揃え方が変わってきます。加えて、OPFで揃えた場合に起こり得るTCPのパターンは、PFのそれよりも多くなります。そういった煩雑さを解消するためとして初級者向けの解法には、TCPが必ずevenになるPFを採用する場合もあります(例:benpuzzlesさんの解説動画)。しかし私はPFのみで揃えることは推奨しません。理由としては、evenのOPFの一部パターン(スレッジ・ヘッジのみで揃うパターン)のラッキーを逃すこと、将来的にTCP手順を覚えるとなった場合の移行のしやすさ、の2点を挙げます。
ここまでPFとOPFの違いを説明してきましたが、実際のソルブではPFかOPFかを意識する必要はないと思っています(だから余談)。とりあえずまずは上のOLP樹形図を覚えてOLPの感覚に慣れましょう。


TCP

Triangle Corner Permutationの略。
TCP手順を回すTCP (1-look TCP) と、初級者向けの2-look TCPに大別できます。

TCP (1-look TCP)

TCP手順は12の手順からなります。

TCP手順はこれ↑ が一番わかりやすいと思います。

(いつになるか分かりませんが、自分なりの判断基準などをまとめたTCP手順記事を作るかもしれません)


2-look TCP

2-look OLLのような、TCPの簡易版解法です。
自分の解法記事でまとめたのはこれになります。
1look目にコーナーのフリップを直し、2look目にコーナー・トライアングルの位置を揃えます。

2-look TCPでoddは、必ず2点交換が発生するためBadパターンになります。
このOLP手順表ではoddを避ける手順も載っているので、2-look TCP向けだとみることもできそうです。
個人的意見としては、odd回避のOLPを覚えるくらいならTCP手順を覚えて1-lookに移行したほうが良いと思ってます。ただFTO world ranking 1位のDanさんはTCP手順を覚えていないので、極論どっちでもいいのです。
自分は2点交換手順が嫌でTCP手順を覚え始めました。


後書き

ここまで読んでいただきありがとうございます。

知識の共有ということで、体系立ててまとめるのが一番伝わりやすいことは重々承知ですが、それを求めすぎる結果途中で挫折して公開に至らないことになると元も子もないと思ったため、小分けでもいいから書いていこうということでこの記事を書きました。
卒論だと1段落ごとでいいから指導教員に見せるべきと聞きますし。

FTOlog②は「CIFとEIF」を予定しています。
次も読んでいただけると嬉しいです。