使いこなせれば便利

人見知り弁護士,梅原です。

普段はもっぱらWordを使って訴状や準備書面を作成しています。が,もちろん,Excelは使いこなすととても便利です。わりと若いころから,Excelの関数が好きです。

例えば,家事事件の調停申立書は,Wordでももちろん作成できますが,Excelで作ることが多いです。ご夫婦の本籍地は通常同一ですし(事実婚でない限り),また年齢を記載すべき欄は「=DATEDIF(●,▲,"Y")」で計算させた方が正確です。申立書や事情説明書に何度も氏名を書かされるので,それらも,一つのファイルの中で参照させると,二度も三度も撃ち込まずに済みます。

今,手掛けているのは元従業員の方からの未払賃金請求事件です。いわゆる残業代請求というものです。毎日の労働時間を計算したり,それを集計したり・・・ということを繰り返します。24時を超える時間の計算の場合は,セルの書式設定では「[h]:mm」としておきます。これで例えば「172:35」などの表記も可能です。あとは,日付から曜日を表示させたり,A列に「★」と記載されている行のD列の数値を合計する「=SUMIF(A:A,"★",D:D)」など。

当職が弁護士になった約20年ほど昔は,まだまだ,弁護士は手書きで起案する!という方が大勢いらっしゃり,事務員さんがワープロで清書して裁判所に提出する,という形が多くありました。

が,起案しながら,そうだ,この数字をこのように集計してみたらどうなるかな・・・などを考えるのであれば,事務員さん任せでは間に合わず,自分でどんどん計算できた方が効率が良いです。

あまりに当たり前すぎることですが,表計算って,計算させると素晴らしい。この当たり前すぎることに,毎回感動しているため,当たり前すぎる感動を今更お届けしていますが,お許しください。


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