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主語述語の捻れ現象

 まずは以下のニュースを読んでみましょう。

 非を認められない・不安定な「韓国国防省・海外の見識者から哀れみ」火器管制レーダー照射
 配信日時:2019年1月23日 7時45分 [ ID:5469]

 2019年1月22日、韓国駆逐艦による海上自衛隊哨戒機「P-1」への火器管制レーダー照射事件について、韓国国防省は、21日に防衛省が「これ以上実務者協議を継続しても、真実の究明に至らないと考えられることから、本件事案に関する協議を韓国側と続けていくことはもはや困難であると判断」と事実上の最後通告をしたことに対し、稚拙な反発をしており、海外の見識者からも哀れむ声が広がっている。」

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 さてこの文章、めちゃわかりにくいですが、主語は「韓国国防省は、…」とあるように、「韓国国防省」です。

 しかし直後に「防衛省が…」と、さらに小さなブロックでの主語がくるので、やや複雑になります。

 が、「最後通達をしたことに対し…」と、再び「韓国国防省は、…」の主語にイメージを引き戻します。

 そこで「海外の見識者からも哀れむ声が広がっている。」と、「述」で受けて結ぶのですが、これを主語から連ねると、

「韓国国防省は、海外の見識者からも哀れむ声が広がっている。」となります。

 これを「主語述語の捻れ現象」と呼び、決してプロが書く文章ではありません。

 尾川せんせが、もっとも気にされていた文章力劣化の代表的現象です。

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