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つぶやき 異邦人

 マタイによる福音書に、ズバリ私を見抜いて刺し殺す言葉が書かれています。
これだから、聖書はあなどれません。

「……ああ、信仰の薄い者たちよ。 (まさに私のこと)

だから、何を食べようか、何を飲もうか、あるいは何を着ようかと言って思いわずらうな。 (※ 飲み物やファッションは気にしませんが、私は食い物は気にする)

 これらのものはみな、異邦人が切に求めているものである。 」

 そや! ワシは異邦人なんや。字をいじくれば、「胃放人」や。

 夕方スーパーに行ったら、ちょうど店員のおばちゃんが、肉コーナーで、割引シールをペタペタ貼っているとこでした。

 家に、ニラと もやしが残ってたので、今日の狙いは、レバーです。

 レバニラ炒めは、バカボンのパパの大好物です。決して、ニラレバ ではなく、レバニラ なのです。

 店員のおばちゃんの後をつけること、およそ1分。
 
 とうとう、念願のレバーに、2割引のシールが貼られました。ついでにその横の、ズリにも、ペタっ。

「よっしゃ、ついでや、ズリもこうちゃれ! ウリャ!」

 ちなみに、食品スーパー、フジグラン の歌の
「♪ いいもの てわたし〜」
 ゆうのが、私にはどうしても、

「♪ いいもの レバさし〜」に聞こえるのです。

 また思いだした! 

 安易にレバ刺しを禁止した、日本という国を、私は決して許しません。

「こんな国、つぶれたらええんじゃ!」

 レバ刺しと消費税のことを考えたら、ほんまに、金正恩をそそのかして、国家議事堂にテポドン打ち込んだろうと思ってしまいます。

「与党も野党も、みんな死んでまえ、ボケっ!」

 そんな思いを飲み込みながら、善良極まりない一般市民である私、久保研二は、レジに並びます。

「ピッ!」

「(割引)シールをかざしてください」と、レジがしゃべりよります。

 レジ係が、ピッとやると、値段の表示にマイナスが表記されます。

 もちろん、レバーとズリ。

 そこで私は歌うのです。もちろん声に出して。

「♪ いいもの レバ〜さし〜」

 あかんわ、やっぱり、罰当たりな異邦人ですわ。

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