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評論 言霊(ことだま)

 日本は、もともと、言霊宿る国 とさえ言われました。

 口という、身体の器官から発せられた言語 は、場合によれば、身体や心よりも重いとされました。

 ですから、武士は容易に言葉を発しませんでした。

 しかし、世の中が複雑化して、各種メディアが活躍しだすと、徐々に、言葉が重たくなると都合が悪いようになってきました。

 これが、政治家、国家、役人、政党、ひいては、個人民間に至るまでをモラルの崩壊に導いた元凶です。

 歌や音楽などには、世の風潮、本音、資質やレベルが一番素早く反映されますから、当然の流れでしょう。

♬ 大親友の彼女の連れ〜

 大貧民負けてマジ切れ〜

 パチンコ屋に逃げこんで
景品のチョコレート持って謝りにいこう

 などという腐った歌詞を、世間にさらけ出す人種がいて、またそれが若い子に売れて、売れたら大人もなんにも言わず、その腐臭に違和感すら持たない。

「あかんもんは、あかん」

 そういう意思表示ができる民意が、いくら、表現の自由がある国であっても、
 最低限のルールや道徳として、
 必要やと思います。

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