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危機管理

2020年3月18日

 文明というものに首までどっぷり浸かっている我々の都市社会の成立がいかに脆いものなのかということに気付いたのは、阪神淡路大震災の時でした。

 あの時の行政のお粗末さには、ホンマに開いた口がふさがりませんでした。

 とにかく災害時の備えが、この国にはほとんどなかったのです。特に老人用のオムツが真っ先に手に入らなくなりました。

 神戸で、とある老婆が言いました。
 長老としての威光がわらをも掴む窮地の若者を動かしました。
 
 老婆の言葉は、
「ホンマに困った時には山口組に行け」
 それはジェーン台風(1950)の時の記憶と経験からの確信でした。

 人々が半信半疑で山口組の本家を訪ねると、門の外で組員が笑顔で出迎え、必要なオムツのサイズをたずねてきたそうです。 

 災害時における庶民の必要物資が山口組には大量に蓄えられていました。
 危機管理のレベルが根本的に違ったのでした。

 私は暴力団を是認するつもりはまったくありません。
 でも、そこから学ぶものは実は大量にあるのです。
 エリート官僚をはるかに超えた、地に足が着いた骨太の発想力を、未曾有の大地震はあぶり出した……はずだったのです。25年前のあの時に……。

 薬局にマスクがなくなって、いったい何日経過したんでしょう?

 マスクの効果があるないの問題ではなく、マスクでさえ、国も県も生産や流通をようコントロールせんということは、我々はこの先ますます個人レベルでの自衛に重きを置かなあかんということです。

 そんなアホな政府や官僚に知恵がなくてもすぐにできることは、消費税の廃止とオリンピックの中止です。

 ハッキリ言って、消費税をあげてなければ、武漢ウイルス騒動は起きなかったのです……知らんけど。

 でもこれだけは言えます。
 この先まだまだ中小企業や個人事業主の破綻が続くはずです。

 まあ、クラスの半分以上が欠点をとった科目においては、万年欠点で底辺を這っていた私の場合、実質的には平均点に近づいて成績浮上になるという現象が還暦を迎えた時期にまた起きそうです。

 倒産や破産が珍しくなく、それが身の回りで、あの人もあの会社も……というのが普通になる時代が、ホラもう目の前に迫っています。

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