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エッセイ 作文

 漫才師、大丸ラケットの出身校でもある、我が母校、尼崎市立下坂部小学校の1年生のときの作文が、発掘されました。

 別の箇所に、1年五組、という表記があったので、まちがいありません。

 これは、ガリバン刷りの文集です。

 文字は先生が清書してくれたようです。

 担任の先生は、塩路せんせいという女性でした。

 運動会の、おそらく練習の様子を書いているので、1年生の秋の作品でしょう。

 作文というよりは、詩の方が近いように思えます。

 負けた赤が、他人事のように喜ぶ様が、おもしろかったに違いありません。

 思えば、今の私が書く「詩」と、空気感が、ほとんど変わっていません。

 エンディングの描写も、今と同じセンスです。

 人間の不思議さを、つくづく感じます。

【 つなひき 】

      1ねん5くみ くぼけんじ

「ぱん」と ピストルをならすと

 たちあがって つなひきが はじまる

 白は、白 赤は赤

 そろって ぼうしを かぶってる

 ぼうしのいろで 赤、白がわかる。

 なんかいやっても 白がかつ。

 また 白がかった。

 白は「ばんざい、ばんざい」と とびあがる

 赤は みている人のように はくしゅする

 はくしゅが おわったら「かけあし」と

 せんせいが ごうれいをかけた。

 みんな かけあしで ござのところまで

 かけていった。

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