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与太話 よたばなし

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どうでもいいような、心のメモです。
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#山口

腹の虫

腹の虫

 深夜宇部から山口に戻り、山口大学のすぐそばにある24時間営業のスーパー アルクに、明日の朝に食うためのパンを買いに寄ったら、山口にしては珍しく、駐車場に若造が7〜8人、地べたに座ってたむろしていた。
 私の前を歩いていた大学生風の兄ちゃんが、店内に入ろうとしたら、そのうちの一人に、
「友達になろうや」
「どっか遊びにいこうや」
 などとからまれていて、彼は実に困惑した表情で、早足に退散していった

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名月との会話

名月との会話

 真夜中、すべての電気を消した山口の部屋。
 うたた寝していたら、ふと誰かに肩をさすられて、目がさめた。
 けれどもそばには誰も見当たらない。

「あれっ? なんだか外が明るいぞ」

 窓ごしに、室内にまで、ほんのりとあかりがはいってきている。

「ちょっと待て、もう夜明けか? 今日は早めに、ちょっと休憩するつもりでベッドに入ったばっかり ヤンケ!」

 あわてて時計を見ると、0時53分。

 

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