失敗しないカミングアウト

雪凛は割と定期的にカミングアウトについて尋ねられます。

ニューハーフを職業名だと言い続けている雪凛ですが、世間一般的には『生き方』とか『性別の一種』とか思ってらっしゃる方も多いのでしょうね。

つまるところ「家族や知人にはどうやって説明してるの？」…と言った素朴な疑問を抱かれる方が多いみたいですw

自分でもまぁ、珍しい生き方だとは思いますので質問される事は全く無問題ないのですが、雪凛が「カミングアウトした事ないです♪」と素直に真実をお答えすると話がコンフリクトを起こし始めるのですw

その答えを聞くと大抵の方は『え？ご家族や知人には内緒なのですか？』と必ず再質問されるので「知ってる部分と知らない部分がありますかね〜」とこれまた真実をお伝えすると『？？？？？？？』って反応をいただく事になる訳です。
(; ^ω^)まぁ、そうなるよね〜

そもそもしないから失敗もしないw

今日の結論はつまりそういう事です。

カミングアウトした事ないから失敗もした事ありませんw

…あ、気を悪くされないでください！

ちゃんとした理由ありますし、カミングアウトをしなくてもなんかイイカンジの落とし所に持っていく方法をちゃんとお伝えさせていただきますから♪

えとですね、まずカミングアウトって何か？…って話なのですけれども、

これって「結果だけを見せて相手に受け入れてもらえるかどうか？」という事です。

例えば一般的(?)なカミングアウトってまず「隠してる事」があって、それを徹底的に育んで（拗らせて）制御しきれなくなったので「告白する」という流れですね。

「実は…〇〇だったんだ」的なアレです。

…で。

そもそもなんで「隠す」必要があったのかというと、概ね隠したい事が隠したい相手にとって「受け入れ難い事」だからですね。

結局のところ「隠す」動機としては概ね隠す側の気遣いがその根底にあります。

健気ですよね、でも、それってBeing的にはとてもシンドイです。

本質に近くためのエネルギーよりもそれを隠す為のエネルギーを多く使ってしまっているからです。

そしてもっと悲しいのは、そのエネルギーが相手の在り方（≒考え）を変化させる為に１mmも利用出来ていないって事です。

なんでこうなっちゃうかというと、二元論で考えてるからです。
ここでも『ザ・バイナリー』の能力にヤられてるって事ですねw

隠すのはDoingの為、在り方はBeing

例えば…自分の息子が心は女性であることを認めない父親がいるとします。

さて、この父親はなぜそれを認めないのでしょうか？

・代々続く家系の一人息子なので家が途絶える…
・世間一般的にみて『おかしな事』なのでご近所に対して恥ずかしい…

…とかそんな感じが多いと思います。
要するにほぼほぼDoingな案件な訳です。

まぁそもそも父親というのは概ねDoingの要素（社会、競争、締め切りなど）で生きている生き物なのでこうなるのはほぼ必然です。

ここに彼の（戸籍上）息子が「自分は女性」というBeingを持ち出せばそれは100%反発を食らいますよね〜(; ^ω^)

DoingはBeingにとっての因数分解した様なモノなのでBeingからみると割と許容できるのですけれども、その逆は無理なのです。

だからBeingを理解とか許容してもらうにはDoingのルールから外れなくてはなりません。

つまり息子のBeingと父親のBeingをすり合わせる感じですね。

見せるのはストーリー

Beingを理解出来ていない父親でも生まれてから今までの息子との生活があり、その都度起こったイベントの喜怒哀楽はキッチリ覚えている事でしょう。

それは別の言い方をすると「家族として（紡いできた）のストーリー」と言えます。

ストーリーってね、感情の記録なのです。

まぁ、子供からすれば概ね親に支配されてきたストーリーだと感じるでしょうけれども、親って子供からものすごく色々教わるのですよね。

そこには社会通念としてのDoingとはまた違ったBeing同士のストーリーがあった訳です。

もうちょっと解像度を高めると、

父親のストーリーと息子のストーリー（要するに家族のストーリー）はとても密接に紡がれてきた訳です。

ただし「隠し事」は家族のストーリーには紡がれていません。

それは息子だけのストーリーですからね。

カミングアウトはこのストーリーを見せずに結果（現状）のみを家族のストーリーにドーンと持ち出す行為ですね。

そこで起こる反発には色々あると思いますけれども、もっとも大きなものは実は『失われた家族のストーリー』の存在を突きつけられたからに他なりません。

ストーリーって「紡ぐ」ものなので突発的な出来事は馴染まないんですよね。

突発的な登場が許されるのは主人公が大ピンチの時に物語の裏で密かに修行していた初期のライバルキャラが颯爽と現れてピンチを救う時くらいです。

父親がピンチの時にそれを救えるならカミングアウトもすんなり行くかもしれませんw

そんな訳でですね、カミングアウトをするくらいなら少しづつストーリーを見せて行く方が圧倒的に受け入れてもらいやすくなりますし、そうやって培ったBeingは結果的にお父様にとってもイイ感じになる事でしょう♪

…という感じの事を語ってる動画がコチラです♪

みんなで幸せになろうよ by後藤喜一