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オタクなので推し香水を作ろうとしたら、コロナになって嗅覚が無くなった話。

どうも、うみです。今回ちょっと個人的にすごく記録に残しておきたいくらいBAD LUCKなことがあったので日記としてnoteに残します。
これを書いている今は、コロナの熱はとっくに下がっているのですが、咳と嗅覚の異常がまだまだ治りません。


そもそもの始まりとしましては、今年の7月辺りから、オタクの友人たちと「推し香水」を作る遊びを始めたことです。社会人になったらやりたいと思っていたのですが、新卒ゆえの忙しさでなかなかタイミングを掴めず、ボーナスが出た6月末頃から各々で香水のオーダーを始めました。そして無事7月末日に香水が届いた……はずだったんです。

事件その①香水、届かず

・足並みを揃えてスタート

まず私たちは、7/21を目処に香水のオーダーを始めました。香水店といっても色々あります。1週間そこらで1ミリ程度の香水を届けてくれるお手軽なお店もあれば、1ヶ月以上かけてオーダーメイドするお店もあります。実は私、以前Celesさんというお店で推し香水をオーダーしたことがありました。その際の体験が素晴らしく楽しかったので、今回は新規開拓を目指して新しいお店でオーダーすることにしました。
推し香水はたいてい、「オーダーシート」という注文書に、推しに関すること(見た目や性格、設定など)を記入して、調香師さんに香りを選んでもらいます。今回はネットで注文する方向性だったため、このオーダーシートを記入するところから始まるのですが、これがなかなか億劫なもので、腰を据えて取り掛からないと捗らないのです。

そういう事情もあり、友人たちと明確に締切を作ってオーダーすることにしたのでした。しかしながら、友人たちは一度やる気を出すと行動が早く、私が想定していたよりずっと早く注文を終えてしまいました。これに焦った私は、彼女らに2日ほど遅れて、同じお店に注文を出すことになりました。(実は今回、オフ会の企画もあったため、早く現物を手に入れなくてはという焦りもありました。)

その際、香水店のホームページには「発送までに2、3週間ほどかかります」という但書がありました。まぁそんなもんかと思いつつ、注文が済んでしまうとあとは待つだけなので、気持ちを募らせながら推しのイメージ香水を待つことになったのでした。

・届き始める友人たちの香水

今回、私たちは2つのお店に別れてオーダーすることになりました。仮にAとBとします。
一番に届いたのは、Aでオーダーをした友人でした。Aのお店は1週間程度で香水を届けてくれるため、想定通りの配送です。せっかくなので、香水を開封する時にはビデオ通話をしてもらったのですが、香りを嗅いだ友人は衝撃を受けたり、楽しそうに感想を述べたりと、期待通りの様子でした。その姿を見て私も、自分が注文した香水への思いを強くしたのでした。
次に、私と同じB店でオーダーをした2人の友人の香水が届きました。ラッピングがとても可愛らしく、解説の文章が添付されているため、凝っていて特別感があるものでした。2人ともやはり期待を満たされたように喜んでいました。私は今回の企画を計画してよかったと思いました。そしてまた、同じお店でオーダーした自分の商品が、もうすぐ届くことにワクワクを抑えきれませんでした。

・届かない

B店でオーダーをした友人たちに香水が届いて3日以上が経過した頃、A店でオーダーをした別の友人の商品が届いたという連絡が入りました。私たちの中で一番最後に注文をした友人からでした。
私は一瞬、目を疑いました。いくらA店が早い発送が売りとはいえ、早期にB店で注文したはずの私の香水が、なぜまだ届いていないのだ?
友人たちに届いたB店の実物を目にしてしまった私は、もう自分の商品が届くものだと信じて疑っていませんでした。だというのに、ただ商品が遅れているだけでなく、友人たちの中で最後のひとりになっても、まだ香水が届かないというのか?
期待が大きく、強くなった分、いつ届くか分からない香水を待つ時間は辛く苦しいものでした。大袈裟でなく。本当に。本気で。
毎日家の郵便受けを確認し、仕事中にも発送メールの有無を確認し、お店のHPを何度も更新して現在の発送の目安(2週間程度)を確認し、なんの音沙汰もないまま時間が過ぎていったのでした。

そして7月26日の金曜日、私は会社の納涼会に参加していました。当初の予定である2週間を過ぎ、土日に発送されるはずもないため半ば諦めの気持ちで、もはや香水のことも忘れかけて同僚と楽しくお酒を飲んでおりました。ほろ酔いでスマホをいじっていると、メールに未読が一件。それまでの習慣で反射的にボックスを開きました。そこにはなんと「発送」の文字が。

ついに、遂に、私が頼んだ香水は発送されたのでした。それも、金曜の夜に。金曜日に発送された商品は果たしていつ届くのだろうか、週明けの月曜日だろうか?私はまた待たなくてはならないのだろうか。しかし今、確実に商品が私の元に向かってきている。もう待つ生活は終わるんだ。

愛憎入り混じる感情が、華金の酒の席で気持ちよく昇華され、私はとりあえず、安堵しながら床に着いたのでした。

事件その②コロナ発症

・起床、喉の違和感

土曜日の朝、目が覚めると共に喉の痛みを感じました。咳をしていると母から「父も体調不良らしい、風邪がうつったんじゃない?」と縁起でもない一言。
この程度の痛みならただの風邪だろう、と私は昼にはフィットボクシングで体力作りをしていました。多少喉に負担がかかったりもしましたが、普段運動をしない私からすれば、運動後の疲れはいつも等しく苦しいものなので、大して変わりありませんでした。

・発熱、39度の熱へ

夕方頃に突如、関節の痛みと寒気が始まりました。しかし、直前までフィットボクシングでダッキングコンビをしていた愚かな私は、単に膝に筋肉痛が来てしまったのだと思っていました。トイレに行って謎の体の倦怠感もあれど、その正体には思い至りませんでした。(後に、熱があるとき特有の排尿感であったことに気づきました。)
床に入っても寒さが続きます。一体これはなんなのだろうと思いつつ、体が震え、関節が痛み、熱で睡眠を阻まれ、寝苦しい夜を過ごすことになりました。次の日目が覚めて、関節の痛みは熱が出る予兆であることを思い出し、やっとこれは異常な事だと自覚することが出来たのでした。

・1週間の闘病

日曜日には病院に行き、熱中症の急患に混ざって、父、兄とともに待合室で数時間過ごした後診察を受け、そのままコロナと相成りました。(父から感染し、私と兄、最後には母にも伝染りました。)
その日のうちに処方された薬を飲むことで、熱こそ下がりましたが、止まらない鼻水、拷問のような偏頭痛、ドン被りの生理期間により、めちゃくちゃな週明けを迎えることになりました。当然、会社は休むことになりました。実は8月1日には、私が担当する重要な仕事があったのですが、文字通り全てを上司に丸投げすることとなってしまいました。正直これが一番しんどかったです。

もはや、私が何をしたのだろうかと悲しくなってくるレベルで最悪な事が全て起きました。
香水に話を戻しますと、実は日曜の夕方、病院から家へ帰ってきたところで念願の香水が届いていたのですが、もはやそんなことを気にする余裕は私にはありませんでした。それほど、コロナ闘病の1週間は辛く長い日々でした。今も私のベッドの横の棚に、無造作に、届いた姿のままの香水の箱が置いてありますが、今はまだ(後遺症的にも)彼に向き合ってあげることができません。

事件その③嗅覚、無くなる

コロナ発症から5日後、熱は下がりましたが鼻水と嗅覚の異常から、私はまだ本調子ではありませんでした。何とか午前中だけ出社して、午後以降は土日も含めて体力の回復に務めました。そこから更に数日経ちまして、出社も通常通りに戻り今に至るのですが、未だに私の嗅覚は戻ってきていません。

嗅覚の異常がどの程度かうまく説明できないのですが、コロナ前から使っていた癖のあるシャンプーの強い香りが、今ではどんなに泡を立てても全く感じられません。ご飯も味は分かりますが、いい香りも、臭いにおいすらも感じません。

つまり、あれほど渇望していた香水を、体調が回復したところで私は嗅ぐことが出来ないのです。こんな仕打ちあるでしょうか。


おわりに

というわけで、私は単に香水が届くのが遅い不運の人というだけでなく、推し香水を頼んだら届いた商品の匂いがわからない人になってしまったのでした。本当に辛いです。あんなに楽しみにしていたのに、全てが悪い方向に噛み合った結果、望みから一番遠いところまで追いやられてしまいました。私が一体何をしたというのでしょうか。正直、香水だけでなく、私生活や仕事にすら支障が出ています。本当に何??

とりあえず、嗅覚が戻り次第香水を体験し、早くレポートを書きたいという思いが大きいです。一方で嗅覚が完全回復する兆しもないまま、既に香水が届いてから2週間が近づいて来ております。一刻も早く"推しの香水を嗅いだ"側の人間に仲間入りしたいところです。
なお、今回香水は7/9に注文して7/28に届いた(3週間弱かかった)ので、常識の範囲内での発送でした。お店を責める意図は全くありません。香水作ってくれてありがとう!只々、友人たちと同じタイミングで香水が届かなかったことに私がショックを受けていただけですので…ヨヨヨ。

体調が良くなったらすぐレポートに取り掛かります。あとなんか、お祓いとか行こうかな。

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