黄色い麦わら帽子・・の物語

ふと
昔のことを

こんな書き出しで
書いて
みようかと


それは高校時代の夏休みの出来事だ

クラスメイトにちょっと気になる子があった
休み前に声をかけて「休みになったら一度キミの街を訪ねたい」と言い出しいたら簡単に歓迎してくれて ちょっとした旅気分で電車とバスに乗ってその子の住む街を訪ねたのだった

ボクの家からは決して近い街ではなく 通学する北の端っこと南の端っこ同士のようなもので そんな点も連帯感があったのかもしれない
少し離れているだけで話し言葉やアクセントも違って 新鮮な人に出会って惹かれていくスリリングな気持ちもあった

電車もバスも都会へ出かけるよりも長い時間乗らなければ着かなかった
1時間に1本もないようなバスで随分ポンコツなバスに見えたけど 時間を飛び越して旅をする気分に少しなっていたのだろうか
その頃は子供なのでそんな洒落たことなど頭では考えてもいなかったかもしれない