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【遊戯王マスターデュエル】デッキ紹介『氷泪揺冠』

はじめに

こんにちは。葉加鶺鴒です。

今回は【氷水】に【ティアラメンツ】を出張させたデッキをご紹介します。流石は2022年の悪魔ということで、氷水本来の動きを残しつつ弱点を補うことができた構築になったのでぜひご覧ください。

デッキレシピ

2024年2月時点でのリミットレギュレーション適用

ティアラメンツを混ぜるメリット

1.召喚権を使わない展開

ティアラメンツは「効果で墓地に送られたとき、墓地を巻き込んで融合召喚を行う」という効果を連鎖させて展開を行うテーマです。従って、墓地送りさえできれば始動できるため、召喚権をエジルやディーヴァに使いたい氷水の展開を阻害せず妨害を立てることができます。また、仮に手札誘発を受けても召喚権を消費していない分被害を抑えることができます。

2.盤面強度アップ

最終着地点である《ティアラメンツ・ルルカロス》は、自分以外の水族モンスターに戦闘破壊耐性を与える効果を持ちます。これにより、場のモンスターに効果破壊・除外耐性を付与できるエジル・ギュミルと合わせて強固な盤面を構築したり、通常召喚されたモンスターに倒されがちな結界像を守ったりできます。

KAWAII

3.ニビルケア

度重なる強化によって展開力を手に入れた氷水ですが、どうしてもニビルケアが苦手でした。しかし、ティアラメンツ展開ではほぼ確実に5体目までにルルカロスが立つため、ニビルを無効にすることが可能となります。

4.墓地リソース

展開途中でキトカロスによって5枚の墓地肥やしを行いますが、氷水カードの一部には墓地で効果を発揮できるものがあるので、不確実ではありますが多少の恩恵があります。また、氷水の初動が無い場合、キトカロスで墓地にエジルが落ちたのをイニオンクレイドルで回収して召喚、という動きをすることもあります。

以上の点から、氷水とティアラメンツは非常に相性が良いです。もともと水族を素材とするので無理に構築を歪める必要が無いのも魅力ですね。

展開

目指す盤面は元の氷水と変わらず、大型シンクロの着地や《氷水呪縛》または《豪雨の結界像》によるロックを決めていきます。

やや上振れた場合の盤面はこんな感じです。度重なる強化や悪魔の力によって展開力が爆上がりしてるのがよく分かりますね…タイダルが通っていれば追加でルルカロスが着地していました。
毎回こうはいかないものの、エジルギュミル単体でも充分な耐久力かつ1妨害となるので、サーチ札の多さもあり極端な手札事故は少ない印象です。でも増Gだけは勘弁してください

以下では、本デッキの展開について色々書いていきます。

展開ファクター:ティアラメンツ

召喚権を使わずにルルカロスを立てるルートです。
①《おろかな埋葬》or《瀑征竜-タイダル》+水属性モンスター
②《ティアラメンツ・レイノハート》or水族モンスター

の2枚が揃っていれば展開できます。タイダルパターンでは水属性を追加で要求しますが、レイノや氷水など①と②を同時に満たすモンスターであれば手札コストと融合素材を1枚で賄えます。墓地融合ってすごい。
今回は、《おろかな埋葬》+水族モンスターを想定して展開例を説明します。

※登場カードの効果・召喚条件などは画像参照

1.《おろかな埋葬》を発動し、デッキから《ティアラメンツ・シェイレーン》を墓地に送る。

墓地送り札の初手ドロー率は約38%
KAWAII

2.シェイレーンの②効果で、自身と手札の水族モンスターをデッキに戻し、《ティアラメンツ・キトカロス》を融合召喚。

数多の犠牲を経て禁止三冠回避

3.キトカロスの①効果でデッキから《ティアラメンツ・レイノハート》を手札に加え、そのまま②効果でレイノハートを特殊召喚しながら自身を墓地へ送る。

いけ好かない男だけど水属性だから氷水的には最も都合がいい

4.レイノハートの①効果でデッキから《ティアラメンツ・ハゥフニス》を墓地へ送る。それにチェーンして、キトカロスの③効果でデッキの上5枚を墓地へ送る。

この展開のシェイレーンとハゥフニスは逆でもOKです

5.ハゥフニスの②効果で自身とキトカロスをデッキに戻し、《ティアラメンツ・ルルカロス》を融合召喚。

余ったレイノハートはリンクやシンクロ素材にどうぞ。後攻であれば融合に巻き込んで《ティアラメンツ・カレイドハート》を立ててもいいですね。
ちなみに、ティアラを素引きした場合でも融合素材にすれば解決しますし、2枚以上引いている場合はシェイレーンの①効果やレイノハートの②効果を使えば問題なく融合まで行けます。

展開ファクター:深海のディーヴァ

宇宙最強初動である《深海のディーヴァ》を使う展開です。よく使います。
必要なのはディーヴァと召喚権です。

1.《深海のディーヴァ》を通常召喚。

2.ディーヴァの①効果でデッキから《黄魴鮄デュオニギス》を特殊召喚。

二 度 と 手 札 に 来 る ん じ ゃ ね え よ 。

3.デュオニギスの①効果で相手のデッキトップ2枚を除外し、②効果でディーヴァのレベルを2上げる。

4.レベル4になったディーヴァとデュオニギスで《深海姫プリマドーナ》をS召喚。

5.プリマドーナの①効果で除外されているカードを相手の手札に加え、デッキから《氷水のエジル》を特殊召喚。

1枚からレベル10シンクロの準備を整えつつ氷水の魔法罠をサーチできます。また、プリマドーナをS素材にすれば対象耐性を付与できますね。

展開ファクター:深海姫プリマドーナ

先述したディーヴァ展開で出力できるプリマドーナ。基本はエジルを出して10シンクロに繋げるのですが、エジルを別で出力できる場合(トレモラ、大剣現など)は他のリクルート先を選択することもあります。

豪雨の結界像
基本的にはこっちを出します。別途で出したエジルからイニオン・クレイドルを持ってくれば攻撃力デバフによって非常に倒されにくくなります。

レイノハート
なぜか水属性なので出せます。相手のデッキトップを除外したタイミングで水属性主体のデッキやふわんだりぃず等結界像の刺さりが悪い対面だと判明した場合はこちら。
レイノハート①効果でシェイレーン落とす→ティアラ2体でキトカロス融合→キトカロス①効果でハゥフニス落とす→ティアラ2体でルルカロス融合 といった手順で妨害になります。

展開例:タイダル+竜騎隊

《瀑征竜-タイダル》と《海皇の竜騎隊》を合わせた本デッキ最強初動です。タイダルを竜騎隊と一緒に捨てることで、デッキからティアラメンツを墓地に送りつつ竜騎隊の効果でディーヴァを手札に加えることができ、両方のファクターにアクセスできます。

3枚積みたい…URCPが足りない...…
エジルラーンでも捨てられる

展開例:氷水呪縛ロックの特殊な形

《氷水呪縛》は、①氷水呪縛本体 ②氷水モンスター ③氷水底イニオン・クレイドル が存在するとき、相手モンスターの効果を出たターンの間封じます。基本は3枚のカードを揃えてロックを敷きますが、この③にフィールド魔法という指定はないので、エジルラーンの「氷水底として扱う効果」を利用することで②と③を同時に満たすことができます。

モンスターの方がサーチしやすいので氷水底化は覚えておこう


今回はエジル+エジルラーン+エーギロカシスから。3枚初動ですが、これらはすべて《氷水揺籃》でサーチできるので比較的揃えやすくなっており、成功率は見た目より高いです。

1.《氷水帝エジル・ラーン》の①効果で、《氷水艇エーギロカシス》を捨てて自身を特殊召喚し、氷水トークンを特殊召喚。

2.《氷水のエジル》を通常召喚。①効果でデッキから《氷水呪縛》を手札に加える。

3.呪縛を発動し、墓地のエーギロカシスの①効果で自身をエジルラーンに装備。

割られても相手ターンに1度復活できるメリットもある(呪縛除去は無理)


採用カードについて

展開に直接関わらないカードの中で、特筆すべきものについて少し語ります。

手札誘発・誘発メタ

手札誘発は合計8枚。1枚以上引く確率は約63%と分のいい賭けはできるようになっています。また、氷水はメジャーな誘発がすべてクリティカルヒットする悲しきテーマであるため、指名者系を最大枚数採用するとともにある程度誘発の種類を環境に合わせて散らしています。ここは環境の変遷や好みによって適宜調整してください。

黄魴鮄デュオニギス

ディーヴァ展開で必須となるカードです。前回記事の構築では2枚採用していたのですが、ティアラメンツ採用によってディーヴァ展開に頼り切りになることが減ったため素引きを割り切りやすくなりました。でも2度と手札に来るんじゃねえよ

氷水のトレモラ

氷水のお姉さん枠 KAWAII

手札のエジルやレイノハートを特殊召喚できます。ディーヴァと重ね引きしたときに揺籃で持ってくると上振れ盤面に貢献するので個人的に1枚は採用しておきたいです。墓地に置いておくと蘇生も使えますし。

氷水帝コスモクロア

初代女王 召喚演出がフツクシイ

後手捲りの切り札です。相手の妨害がモンスターに寄っている場合、なんとかしてイニオンクレイドルさえ通してしまえばチェーンを組まない特殊召喚で即座に相手モンスターを鎮圧できます。ついでにイニオンで1500の攻撃デバフも可能。

氷霊神ムーラングレイス

手札破壊呪文ボチミズゴタイ

ディーヴァを素引きしている場合に竜騎隊からサーチします。展開途中で墓地に水属性が5体は溜まるので、ついでに出して手札を刈り取ってあげましょう。上振れ札ではあるので抜いてもいいかもしれませんが、妨害数があまり多くないデッキであるため手数は削っておきたいのと、ニビルをもらった後の悪あがきとしても使える場面があったので選択肢を増やす目的で1枚入れておくことをおすすめします。不要な場面ではコストにすれば良いし。

金満で謙虚な壺

前回記事の構築から入っているサーチ札。ティアラメンツ融合が入ってきた影響で除外しても良いモンスターが減りやや使いづらくなっているので、3枚除外で使うこともしばしば。
除外の優先度としては、先後共通して神スライム・バブルリーフ+先攻ならジーランや承影、後攻ならアクセルシンクロやドラガイトあたりになると思います。

壱世壊に奏でる哀唱

改めて見るとレイノ君まあまあクズ男だな?

ティアラ展開の初動に増Gを撃たれた場合の止まりどころです。キトカロスで持ってくれば特殊召喚1回で1妨害+相手ターンにキトカロス5枚墓地肥やしからの融合ワンチャンを狙えます。
ティアラに寄せているわけではないのでバリューは低めですが、本デッキはGが致命的に辛いので1枚挿しておくと少し安心できると思います。同様の役割としては、氷水を破壊して場のカードを対象に無効化する《氷水侵食》もあります。

おわりに

ここまで読んでいただきありがとうございました。

ティアラメンツに触れるのは今回が初めてだったのですが、もうなんか凄いですね…誘発を受けても展開できたり、相手によってはハゥフニスを誘発効果で出した瞬間サレンダーをもらうなどトラウマ級の活躍で万年プラチナ勢が気づけばダイヤ帯です。これは禁止制限もやむなし…

前回記事の構築から変わった部分を中心にお話ししたので、氷水そのものの展開などについては軽く端折っている部分があります。もう少し基礎的な解説は前回記事で行っていますので、よろしければご覧ください。

それではまた。

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