AIは「押すなよ! 絶対に押すなよ!」を理解できるのか? 『AIのべりすと』で検証してみた。

 AI(人工知能)は、ダチョウ倶楽部の定番ネタ「押すなよ!? 絶対に押すなよ!?」を理解できるのか? ということを論じた『言語学バーリ・トゥード』という本が存在するらしい。失礼ながら、私はこの本を読んだことがなく、本屋でも見たことがないから、どんな内容が書かれているのかはわからない。ちなみに、私は『ゆる言語学ラジオ』というyoutube動画(ポッドキャスト)で、少しだけ取り上げられていたので、それで知った。

 ダチョウ倶楽部の「押すなよ!?」というのは、熱湯風呂を前にした上島が言う台詞なのだが、オチは彼が熱湯風呂に落ちることなので、結局のところ「押してください」という意味である。たしかに、プログラムで動くAIがこれを理解できるのか興味深いところである。

 それはそうと『AIのべりすと』というサイトがある。

 ある程度文章を書いたら、その情報を元にして続きを書いてくれるという優れたAIが搭載されており、元となる文章がサスペンスならサスペンス、恋愛小説なら恋愛小説であることを読み取ってくれる。
 膨大なデータを元にしており、元の文章で「ミッキーマウスの仲間の」と書いたならば、その続きに「ミニーマウスが……」と、関連性の高い固有の名前も登場させてきたりもする。
 そこで私はこう思った。「押すなよ? 絶対に押すなよ?」と『AIのべりすと』に書いたのならば、そのあとはどうなるのだろうか?

 検証してみた。


さあ、どうなるか……

押したあああああ!


 さて、上島が熱湯風呂に落ちたことで、AIは「押すなよ!?」を理解したと考えていいだろうか? しかし、文章をよく見ると、「押すなよ!?」のあとに「押せ!」「押すんだよ!」と言った人物がおり、その声に上書きされて上島は押されてしまったように見える。これではAIが「押すなよ!?」の真の意味を理解していたとは言えないだろう。検証してみたが、煙に巻かれてしまった気分だ。
 ただ、ひとつわかったことがある。いつの間にか、ダチョウ倶楽部は5人組になっていたようだ。






……雄太って誰だよ

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