2024/05/19の広島東洋カープ 9-3 勝ち!

流れと幸運は走塁で引き寄せるものだ、という戦訓を得られた試合でした。

ついこないだまで打てねぇって悲観の底に沈んでいたんですが、
なんか急に元気が湧いてきました。
よく見たら五月は今の所8勝4敗1分ですごい奮闘してる…

今日のカープ

今日はいつも以上にアドゥワが立ち上がりで苦しみました。
先頭の丸に四球、泉口をフライアウトも吉川にヒットで繋がれて、
岡本には逆球がたまたまいい所に入って三振を取るも、
続く坂本に初球が甘く行って1失点、
秋広にフルカウントまで粘られた末に叩かれて2失点。
いきなり3点を取られてしまった。

ただ、以前のカープだったら3点はキツいなと思ったでしょうが、
アドゥワの立ち上がりがよろしくないのはいつもの事ですし、
何とかなるだろう、とも考えてはいました。
いい時の高橋礼だったら難しいでしょうけれど、
悪い時は四球から崩れるから運が良ければ行けるとも。

これで本当に運が良かったからびっくりしちゃいました。
いきなり先頭の秋山にストレートの四球、
しかもアンダーで全部低めに外れた。
特に下から投げて低めに入らなかったら高めに投げるしかない。
あるいは球が浮くか。しくじらなければ叩けるだろうとここで思えた。
果たして野間が粘って真ん中に来たのを叩き、
菊池は打ち損じるもきっちり進塁打。これで一死二三塁。
からの小園には低めが入ったんですが、掬い上げたらラインの上だった。
みんな取られるかファールかと思ってたので二塁ランナーは進めずも、
ラッキーヒットでまず1点を返します。
坂倉は泉口の好プレーで取られて続けなかったんですが、
続く末包、スライダーを失投してくれました。
ファーストストライクでホームランボールが来たので振り抜く!
いきなり初回で逆転に成功してしまった。
高橋礼の調子が悪い&小園ラッキー&坂倉アンラッキーときて、
末包が特大の幸運を逃しませんでした。
この時点で試合の空気が半ば決まった感があります。

地味に初回で先頭に四球を出した投手の扱いでも明暗が分かれました。
こちらは当然アドゥワを続投。二回で秋広に四球を出すも、
その後五回まで出塁すら許さず試合の流れを作っていきます。
もちろんヤノキク二遊間は今日も鉄壁。書くの忘れそうになる位に硬い。
一方で阿部監督はなんと初回で高橋礼を降板。正直びっくりしました。
…考えてみると明日は休みだから中継ぎにイニング跨がせてもいいし、
投手を変えると試合の流れを引き戻せる事はあるので、
それを狙ったのかもしれません。実際、井上はいいピッチングで、
三回までは流れを渡してくれませんでしたし。

が、三イニング目の四回でまたもラッキーが来ます。
坂倉が真ん中をヒットした後の末包の打球はショートの正面に飛んで…
とんでもないイレギュラーバウンドで泉口の上に跳ねてしまった。
ゲッツーになりかねない打球でしたが坂倉がしっかり走って無死一三塁。
矢野が最低限出来ずも続く林がライトに落とし追加点&本人も今季初打点!
更にアドゥワのバントに連動した末包の好走塁が野選に繋がり、
続く秋山が素晴らしい巧打でもう1点!
これで3点差になります。

ラッキー…というかあっちの不運はまだ続きます。
五回、平内から坂倉ヒット、末包もヒット…したら萩尾がまさかの後逸。
長いプロ人生だとそんな事もあるよねってプレーでしたが、
ともかくこれで坂倉が生還、かつ末包も三塁へ。
その後の矢野も今度はバッチリ犠牲フライ!
本人も嬉しそうでしたし出迎えるベンチもみんな笑顔でした。
雰囲気いいよね今のカープ。これで8-3!

普段より更に多めの援護を貰ったアドゥワでしたが、
六回、先頭の吉川に四球を出してしまい、
続く岡本の打球に矢野が追いつくも送球できなかった。
ここで球数98になってしまったのもあって降板となります。
引き継いだのは森浦。

圧巻でございました。
対右の魔球、チェンジアップが唸りを上げる!
低めに突き刺さるストレートが反応すら許さない!
14球投げて坂本、萩尾、山瀬に一球もかすらせなかった。
三者連続空振り三振! これで完全に試合の行方が決まりました。
プレーオブザデーはいっぱいあるんですが一つ選ぶならこれです。
昨日に続いて凄まじかったぜ森浦。

その裏。
菊池がチャンスを逃した相手の傷跡に塩を塗り込むかのように、
ツーアウトからソロを叩き込みます。効果的オブ効果的。
続く継投は塹江が三者凡退、中崎が岡本にヒットされるも四凡。
ケムナか河野を見られるかなぁと思っていた九回は黒原が担当し、
ツーアウトを奪うもオコエが粘って四球、秋広が粘って内野安打。
向こうも意地を見せてきたんですが、
増田大輝をストレートで押し込み無失点。有終の美を飾ってみせました。

まさに投打噛み合う快勝&逆転勝利!
走攻守にたくさん見所のある試合でしたが、
一つ挙げると今日は特に走塁が素晴らしかった。
四回のイレギュラーバウンドに乗じて一塁から三塁を陥れた坂倉。
アドゥワのバントをオールセーフにした末包の好スタート&
後逸の間にしっかり三塁に進んで矢野の犠牲フライに繋げた末包。
流れ、幸運、そして得点は相手の隙を逃さぬ走塁にある。
これが一層よく分かった試合だったと思います。

広島流走塁ここにあり。三連覇の時を思い出します。
一つ一つのプレーに全力を尽くす事で勝利を掴み取る、
しかも若手もベテランも互いに共鳴している。
カープは間違いなく今季で一番の絶好調を掴みつつあります。

この流れで阪神とズムスタで三連戦。
もし、三つ取れてしまったら。
と思ってしまうのはまだ気が早いですが、
しかし悲観する理由もありません。やっちゃりましょう!

他球場の感想

ハマスタ DeNA 2-3 中日

・先制はDeNAでした。三回裏にオースティンのタイムリーで1点。
・しかし直後に板山がスクイズを決めてオールセーフ、追いつきます。
・柳は五回92球1失点でした。DeNAのごんぶとカワイイ?クリーンナップをよく抑えたと思います。
・六回表、その柳の代打に入った大島が逆転タイムリー! ここで柳に勝ちが付きます。
・更に七回表には細川がタイムリーで貴重な追加点。
・八回表、徳山が満塁まで行くも抑えて
・その裏に山本のタイムリーでDeNAが1点を返し、
・更に代打大和の二遊間を抜けようかという当たりを…
・村松がスーパーキャッチ! 更に田中とゲッツー完成!
・アライバばりのプレーオブザデーでした。番長がアウト2つをリクエストしたんですがどちらも実らず。
・そして大和がこの打席で1500試合出場を達成。何とも言えない空気に。
・最後をライマルが締めて中日が逆転勝利。
・七回途中3失点で投げた大貫の負けを消せなかった…

甲子園 阪神 7-2 ヤクルト

・ヤクルトが才木の立ち上がりを攻め、サンタナ犠飛&オスナタイムリーで初回に2点を先行します。
・しかしそこは負けじの才木、二回以降は立ち直って反撃を待つと、
・本来の状態では無かった石川雅規を突き二回に梅野&木浪の犠飛で同点。
・四回裏に才木での押し出しで逆転、更に近本タイムリーでもう1点。
・石川雅規はここで降板となりました。この場は大西が中野ゲッツーと森下ゴロで好リリーフするも、
・才木が六回122球2失点で投げきった後は継投が得点を許さず。
・更に無死満塁から木浪の2点タイムリー、代打の代打原口タイムリーで3点を追加します。
・またも肝心な試合で才木が粘投を見せて逆転勝利、阪神カード勝ち越し。

京セラドーム大阪 オリックス 3-2 楽天

・初回、森友哉の犠飛でオリックスが先制。
・五回に西川のタイムリーで追加点。西川調子上がってきたかな?
・齋藤響介が六回途中無失点の好投。一方の岸も六回2失点。
・からの、九回表。平野が出たんですが…太田光と村林のタイムリーで追いつかれた。逆転はさせなかったのがらしくもありますが。
・しかし10回裏、ツーアウトから森友哉宜保から宗が三連打となるサヨナラで決着!
・マチャドが七回途中から八回へ跨いだのも報われました。…なかなか無茶な使われ方してますな。

ZOZOマリン ロッテ日ハム

・初回、ソトの2点タイムリーでロッテが先制し、
・二回に高部が振り逃げの間に1点を追加します。
・しかし日ハムも反撃を開始し、まず四回にアリエルのタイムリーで1点。
・七回に野村佑希のソロで1点差に詰め寄り、
・八回表に田宮が四球を選び押し出し、これで同点に。
・小島が八回途中まで行き澤村が引き継ぐもロッテ追いつかれた。
・一方で伊藤大海の七回3失点に付いていた負けも消えました。
・が、益田が二死二塁を抑えた九回の裏。岡大海のソロでロッテサヨナラ!
・デイゲームでのサヨナラだとヒロミサンセットになるそうです。…早い回で点取ったらヒロミデイライト?

みずほPayPay ソフバン 2-1 西武

・初回、蛭間のタイムリーで西武が1点を先制。
・その後は大関が出塁はされるも八回119球1失点の好投。
・一方で武内が何度かピンチは招くも八回を0で投げ抜きます。
・98球。松井監督の判断は続投。でしょう。何より武内が行きたかった筈。
・しかし先頭の周東がヒットで出塁した所でアクシデントが発生し、そこで無念の降板となります。
・その後アブレイユが引き継いだのですが…柳田同点タイムリー、山川死球からの近藤が逆転サヨナラタイムリーで決着。
・ソフトバンクがこのカードをスイープしました。
・…西武からすると、いくらなんでもあんまりな負け方。武内が軽症だったのが不幸中の幸いではありましたが。

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