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春の和菓子といえば「桜もち❗️」


皆様のお住まいの地域では桜はどの程度咲いていますか?
広島は先週、開花宣言をして今週末は満開に
なりそうです😄

春の和菓子といえば「桜もち」ですね。
ご存じの方も多いと思いますが、桜もちは関東と関西では見た目も作り方も違います。

関東では「長命寺桜もち」、関西では「道明寺桜もち」と言われます。

両方ともお寺の名前がついています。

教えに行ってる製菓学校で作った長命寺桜もち

長命寺桜もちは、小麦粉を溶いてクレープ状に延ばし、餡を巻いたものです。

道明寺桜もちは、道明寺粉という糒(ほしい)を蒸して、餡を包んだものです。

長命寺桜もちは長命寺の門番だった山本新六が考案したとされています。
八代将軍吉宗の時代には、隅田川の護岸整備で桜が多く植樹され、花見で大いに賑わったようで、長命寺桜もちが名物でした。

道明寺桜もちは大阪の道明寺が作る糒(ほしい)が有名だったのでお寺の名前がつきました。
糒とは、餅米を蒸して乾燥させ砕いたもので、保存性もよく、調理に手間がかからないとして兵糧でも重宝したそうです。
考案者は不明ですが、「椿餅」(椿の葉2枚で道明寺を挟んだもの。もとは餡が包まれてなかったようです)が、古来より作られていたのでアレンジされて桜もちになったのかも知れませんね。

桜もちの特徴といえば、なんと言っても桜葉の独特な香りですね。
これは「クマリン」という可愛い名前がついてる芳香成分で、桜葉を塩漬けにする事で出来ます。
また、葉は「大島桜」という山桜を使用しています。国産では伊豆半島が産地になります。

今年はお花見ができるかな〜
ポカポカ陽気の春の日を「陽春」(ようしゅん)と言いますが、そんな日に桜もちを持って出かけてみませんか?

ちなみに桜が散る頃、和菓子屋さんでは「柏餅の準備に入ります。

最後までお読み頂きありがとうございます。


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