源氏物語を和菓子で表現 7
源氏物語 夕顔の帖
夕顔にゾッコンの光源氏は、場所をかえてゆっくりしようと
急に支度をして、ある院に夕顔とお付きを連れて出掛けます。
枯れ果てた院に着き、夕顔は脅え恐ろしそうにします。
しかし、源氏は「わざわざひとけのない隠れ家に来たのだから他言しないように」と夕顔のお付き(右近)に念を押します。
夜が訪れた頃、ウトウトしてた時に枕元に
ゾッとする程美しい女が座っていて
「私が心から本当に素晴らしい方と夢中でお慕えしてますのに
捨てておかれて、こんな平凡なつまらない女をお連れ歩きご寵愛なさるとは、あんまりです。心外で口惜しく悲しゅうございます」といって隣の女を引き起こそうする夢を見ます。
ハッと目を覚まして隣の夕顔を起こしますが、既に事切れていて亡くなってました。
夕顔の呆気ない最期と六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)の生き霊の初登場の場面です。
菓銘 哀傷
夕顔(白)に迫る御息所の生き霊(竹炭)
紅糸で結ばれてると信じてる御息所の悲しみ。