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2024年7月の良かったケーポップ

下半期突入ですね。7月はいつもよりも?良い日本活動曲が多かったイメージ。そして私の楽曲面以外でも大好きなグループが一気にカムバしてくれたので大忙しでした。観るコンテンツが増えたりCD買う予算を捻出しなければいけなかったりと、分散してくれよと思わなくもなかったですがカムバックしてくれるってやっぱり幸せですね。やっぱり好きなグループが活動しているのが一番嬉しい(贔屓)。それに伴い今月も色々長文喋ってますが、よければお付き合い下さい。

tripleS - ♩###

(公式動画見当たらず非公式動画失礼します)
夏の日本デビューに先駆けてリリース。24人完全体でのプレデビュー曲、読み方は「ハッシュ」。
今までのtripleS作品からみると、一転あまりにも直球なアニメソング的曲調ですがトエスお馴染み「lalalaパート」は健在。このパートがフックとなり曲全体を"トエスらしさ"でまとめてくれている気がします。イントロのギターリフとか裏で鳴るピアノとかアニソン的な音要素に溢れつつも「キレイ事はDon't Need It」「私の人生の基準は私なの」といった歌詞にしっかりとトエスの魂は継承されています。
大人数アイドルが活躍する日本で大人数のKPOPアイドルグループがこの曲で乗り込んできた構図がなかなか面白い。本デビューもこの路線なのか、はたまた韓国の活動に近い路線になるのか…日本活動ユニットがどんなメンツになるかも含め期待です。

このソダヒョンさんすごい

aespa - 「Hot Mess」
♩Sun and Moon

こちらもイル活楽曲。Y2Kファッションにロボットにデコトラにと日本要素盛りまくりなビジュアルで話題のaespa日本デビューシングルよりカップリング曲です。
音楽番組出演時には"平成ギャル"的な紹介をされていたようですが表題曲の「Hot Mess」よりも、楽曲面では圧倒的にこちらがが"平成"バイブス満載だと思ってます。メロウで聴きやすくて、サビは泣かせるメロディーの王道JPOP。着うた時代のJPOP…。歌も日本語も上手なaespaが歌うからこそ平成の歌姫感もあるし、サビの「寂しげなMoonlight君といれば/暗闇もSo Bright歩めるから」のフレーズをはじめ、全体的な歌詞のテイストも「JPOPっぽさ」があるのが良い。

ストロー使わないんだね

BABYMONSTER - ♩FOREVER

2024年デビューのYGが送り出す大型ルーキー、BABYMONSTERの最新デジタルリリース楽曲。ベビモンは今までの楽曲といい今回といい、全く"2024年の音楽"をやっていなくてびっくりしちゃいます。
今回は公式的にはサマーソングと打ち出されてますがはっきり夏らしいサウンドはそこまで前には出ていない、一昔前の洋楽感のある縦ノリダンスサウンド。正直最初はこんなにコテコテすぎる展開で大胆すぎない?と呆気に取られちゃったんですが、ここまで潔いと好きになってきちゃって癖になり始めてます。この煌びやかなシンセの音とか、ラスサビ前のFOREVER EVER EVER!のシャウトとか振り切りまくってて良い。
でも実を言うと、盛り上がり始める前の40秒くらいまでの感じが超好みなので、ここの雰囲気だけの曲も聴いてみたいのも本音…

DIGNITY - 「DIGMOTION」
♩COOL Down

5人組ボーイズグループDIGNITYの正式デビュー曲。正式デビューとありますがプレデビューは2022年4月と大分期間を空けてのデビュー…その間に新大久保で長期公演をしたり、メンバーには2度目のデビューとなるメンバーがいたり、年齢層も98〜99となかなかの苦労人のよう。更にこの間には、多くの中小ナムドル発掘の場になった番組「PEAKTIME」にも参加。私含む一定層のオタクに猛烈な記憶を残したピークタイム、その出身グループが少しずつ活動の場を増やしているのを見ると心が熱くなります…(正直番組内での彼らの印象はそんなに強くなかったのですがグループ名を聞いて「あの時の!」となりました)。
待望のデビュー曲は、最近話題のニュージャックスウィング。これでもかというくらいNJSらしいオケヒやパキパキしたらドラムが鳴り響く一曲。そこに乗るレトロでチープなシンセの音や切ないメロディーがノスタルジーを刺激して、ちょっと喧しさやガチャガチャさも感じるけどそこが癖になる。自分がケーポップにハマる前に活躍してたグループの曲をディグった時に出会うバイブスを感じました。インタビューなどを見ると90年代リスペクトが強いグループみたいで、偶然の産物かと思いましたが敢えての"この感じ"なのかも。
映像も外ロケで超シンプルだけど無駄な装飾がないからこそ綺麗にまとまってます。

NTX - 「Hold X」
♩Kick it the door

2021年デビューの8人グループNTXの最新アルバムより収録曲です。彼らも「PEAKTIME」出演グループで、特に彼らは番組内でかなり爪痕を残したグループの1つでした。NTXが注目を集めたのは、キャラの濃いユニョクを筆頭にしたテンションの高さと、若手らしいパワフルで圧倒的なパフォーマンススキル。それぞれダンスや歌やラップが上手いのは勿論、振付やプロデュースにもメンバーが関与。特にメンバーのロヒョンは作詞や作曲に携わるプロデュース力に長け、グループの楽曲以外にも soundcloudで多様なジャンルのオリジナル楽曲をアップロードしていたりとかなりの実力者です。番組出演後初カムバック「Holy Grail」では彼らのパワーが発揮出来るバキバキな楽曲と(過去作と比較して)スケールの大きいMVをリリース出来ていたのが感動的でした!
今作の「Kick it the door」も前作の雰囲気を引き継ぐ、まさにケーポップ全開なダンスサウンドですが決して凡庸な出来に収まっている訳ではなく…。重厚な導入から、一気にサビで加速して繰り返される「Kick it the door Never call, never call, never call, never call…」のフレーズと5つ打ちが中毒性抜群。2コーラス目のラップも流石のクオリティです。
MVやPVは存在しないのですが、公開されたダンスクリップではメンバー全員黒づくめで群舞してる姿が良かったのでどこかでフルを見せて欲しい…

KISS OF LIFE - 「Sticky」
♩Te Quiero

前作「Midas Touch」もかなり盛り上がっていた、業界からも大注目の今一番アツい4人組KISS OF LIFEの初の夏曲リリース。表題曲「Sticky」はトロピカルな曲調に柔軟性やtwerkを取り入れた振り付けで、「セクシー」だけどいやらしくない「健康的」というキオプだからこそ出せる色が全開。私はプリンセス顔のベルが一番好きなんですが今作はジュリー・ナッティのお姉さん組が大暴れで最高すぎる…と思って見てました。下品って言ってる奴はナンセンスです。
が、個人的にはやっぱりキオプの皆さんには"夜"が似合うな〜と思っているので、どっちかを選ぶなら断然収録曲の「Te Quiero」派。作詞作曲にはベルが参加。ラテンなメロディーに乗せて曲名通りとにかく恋人への熱い愛の言葉を綴る大人なラブソング。デビュー1年目でこの成熟した楽曲を武器に出来る彼女たち、改めて恐ろしい。この艶やかな曲調にベルの甘い歌声が乗っているのが贅沢だし、ジュリーのラップ部分も裏で流れる叙情的なメロディーもたまりません。「Shhh」や「Midas Touch」といいこういった洋楽的なバイブスがやっぱり似合いますね…。

Stickyのここひどい(褒め言葉です)

VVUP - ♩Ain't Nobody

このnoteではプレデビュー曲から毎回取り上げている4人組新人ガールズグループVVUP。タイ・インドネシアのメンバーがいることで海外ファンの熱意が凄いです。
今回のVVUPはキュート、だけどやっぱりスキルフルなサマーソング。夏らしくフレッシュな雰囲気で可愛いながらもビート感がイケてます。前作「Locked On」で印象的だったキムの素晴らしい高音シャウトパートも健在…というか意図的?前作とほぼ同じ絶叫があるのも面白い、これ毎回やって欲しいです。
VVUPは衣装もカジュアルだし全員黒髪だったりパッと見地味に見えるけども、パフォーマンスに不安がないし楽曲のセンスも良いのでもっと知られても良い存在だと思います。3作連続で良い曲が来たので、もう信頼して良いですよね?次こそアルバムお願いします!

THE BOYZ - 「Gibberish」
♩Unbreakable Sign ♩SKIN

またまたイル活話題。現行のグループで一番顔がかっこいい(主観)THE BOYZの日本最新アルバムより。8曲中既存曲のJapanese verは0、全てオリジナル楽曲という力の入りよう。ドボイズはイル方では彼ららしい要素を引き継ぎつつ、本国では出さないであろうイル活ナイズドされた曲がリリースされるので、幾多の日本デビュー済グループがある中でも特にイル活が面白いグループだと思ってます。これは私だけがひたすら語ってるんですが、2022年の「SHE'S THE BOSS」のミニアルバムは収録曲のクオリティの高さと収録曲全ての歌詞の内容にに"SHE'S THE BOSS"というタイトルに相応しい共通した要素があって、ただのイル活と侮れない完成度を誇ってると思います。
今作も例に漏れず楽曲の幅が広い!そして良いイル活感!「Unbreakable Sign」は少し前の世代の男性グループの日本活動曲を感じさせる切なくシリアスな楽曲。メロディの線がしっかりしていてメンバーの繊細な声の伸びが気持ち良い、日本人の耳にも馴染みそうな曲。アニメとかドラマのタイアップ付けませんか?
「SKIN」はドボの楽曲でも人気の高い「Salty」に共通するキラキラな音と浮遊感で本国アルバムに入ってても違和感のないサウンド。ただ「Salty」と違いこちらは耽美なオーラが全開、曲名通りのエロ曲です。やっぱりこういうのも彼らの得意分野だなと実感…。歌詞がストレートすぎると話題になった過去の日本語曲「why why why」と通ずるものがありますね。

平成男すぎる

LEE CHAE YEON - 「SHOW DOWN」
♩Don't

IZ*ONE出身、職人イ・チェヨンの久しぶりのカムバック!チェヨンはIZ*ONEの他のメンバーにはない"湿度"があるメンバーだと思うので、そんな彼女がソロでどんな作品をリリースするのか毎回楽しみでした。個人的に前作「Let's Dance」は、振付込でヒットした「KNOCK」に便乗した雰囲気であまり私の中のチェヨンのイメージにハマらなかったんですが、今回のアルバムは"チェヨンらしさ"が固まった作品になったのでは。
流行の2stepをベースにしながら、テーマである電話のバイブレーションやキー音を取り入れたサウンドが印象的。落ち着きながらもどこか情緒不安定な焦りがある曲調と、成熟したチェヨンのパフォーマンスがぴったりマッチしてます。もっとセクシーに振り切ってもいいような雰囲気ですが、そこでアスリートのように踊りまくる姿がチェヨンらしい。「KNOCK」でクールな表情…なんなら怖さもあるオーラを放ちながらガシガシ踊るのが大好きだったので、今回もその感じが見れて嬉しいです。
グループ時代のダンス担当としての活躍やQUEENDOM PUZZLE出演時の孤独にストイックにパフォーマンスを追求する姿、そして今作のパフォーマンス、チェヨンはまさに「職人」だな…と感じました。チョンハ的な存在になって欲しいなと個人的に思ってたり。

STAYC - 「Metamorphic」
♩Cheeky Icy Thang

約1年ぶりの正規カムバックとなったSTAYC初のフルアルバムより表題曲とサブ活動曲。ブラックアイドピルスンのプロデュースということもあり常に音楽性が注目されるSTAYC。中小事務所から今の立ち位置を築いた1番のカギも「曲の良さ」でしょう!
「ASAP」や「STEREOTYPE」はリアルタイムでめちゃくちゃ聴き込んでました。…が、実はここ最近の「TeddyBear」「Babble」にはハマれず心が離れ気味でした。私が思うSTAYCの良さは、ガルクラと言うには攻撃的ではないし甘みがあるけど清純・キュート路線と言い切るにはちょっと尖ってて媚びない感じが唯一無二なところ。この絶妙な空気感が気に入ってたんですが、ここ最近の作品はキャッチーさが強くて求める作風と違ったのと、自分がノリきれなかったのと裏腹にチャート成績が良かったので「今後はこっち路線に行くのか…」と寂しく思っていた所…今回のカムバック。まさに求めていたSTAYCらしさ全開で歓喜しました!
表題曲「Cheaky Icy Thang」は「RUN2U」を彷彿とさせる電子音で構成された無機質な雰囲気に、そこにボーカルや色々なSEが乗ることで冷たさと甘さが共存する独特な世界観が確立。一言で表せないけどSTAYCっぽい!変な曲だけどめちゃくちゃ良い!MVでもメンバーがカッコ付けたりガラ悪いこともしてるけど、ドジも失敗もするし、可愛い表情や動きも見せたり…この二面性にまさにSTAYCの持つ武器を感じて久々にテンション上がりました。
サブ活動曲「1 Thing」も同様にミニマルな電子音が目立つアトランタベース的な楽曲。少し前の洋楽ヒット曲みたいな雰囲気を感じます。節々でコン…と鳴るカウベルの音が良い。エクササイズ風のキビキビしたダンスを全員が真顔で踊るのがシュールで面白いです。特にダンスブレイクの5つ打ちになる地帯は振付も含めて盛り上がり間違いなし。

DKB - 「Urban Ride」
♩Star ♩Flirting X

遂にこのnoteで触れることが出来た…!私が最も真剣に追っているグループ、DKBの最新カムバックです。昨年は「PEAK TIME」ファイナル進出、キャリアハイの更新やリパケ含め年3回のカムバと大躍進の一年でオタク的には本当に充実していたのですが、流石に大忙しだった分今年は活動抑えめ。物足りない思いをしていたのですが、やっと今年初の新曲が出て2024年始まったなという気持ちです。
DKBの音楽の持ち味は、少し泥臭い感じのHIPHOPさと湿度高め哀愁Braveサウンド。そこが人を選ぶところ(逆に刺さる人には刺さりまくる)なのですが、今回の表題曲「Flirting X」も夏の雰囲気を出しながらも哀愁全開、爽やかでアガるサマーソングを持ってこないのが彼ららしい。7月頭リリースなのにさっさと残暑始めちゃってます。韓国のバンドブームの影響か今回は初のバンドサウンドへの挑戦となりましたが、トレンドに乗りつつも曲調はBraveサウンド。切ない恋愛感情を乗せた歌詞にピッタリの泣きメロ全開。
MVでは彼らの武器であるダンスを封印しているように、今までで一番ボーカルの表現力が発揮されている作品じゃないでしょうか。「こんなに歌上手かったっけ!?」とBB(ファンダム名)である私も改めて彼らの能力を再認識。特にサビ後のイチャンのフェイクや、ラストのジュンソの"ナナナナナナ〜"の部分は必聴。でも、やっぱりダンスも見せ付けたいのがDKB、この曲調でもガシガシ踊るしダンスブレイクにはまさかの腹筋アピール。温度差が凄い。
「Star」はラップメインのHIPHOP色の強い楽曲なのですが、このミドルテンポで輪郭のない幻想的な曲調はあまり今までのDKB作品では聞かなかった雰囲気。泥臭さ0のいつもより洗練された音使いで、最後にはグッとくるメロディが待ってるのが良いですね。歌詞もとにかく甘々ラブソングで素敵。

この切ない曲で毎回腹見せるという不思議な振り付け

ALL(H)OURS - 「WITNESS」
♩SHOCK

2024年デビューのALL(H)OURSの初カムバック!曲名は「SHOCK」ですが、ハングルのタイトルは「トッケビ」。鬼です。
前作「GOTCHA」は流行無視なケーポップらしい攻撃的なダンスミュージックでしたが、今作も軸をブラさず攻撃性を増して戻って来てくれました!公式からDrift Phonkを取り入れた楽曲と紹介されているように、ギラギラした切れ味あるサウンドに高速の四つ打ちで凶悪性たっぷりな楽曲です。ALL(H)OURSが「いとこグループ」としている(社長がJYP出身のため)Stray Kidsの「LALALALA」でもPhonkが取り入れられていたのでそこの意識もあるんでしょうか。是非まずはこのイントロを聴いて欲しい、私は初聴時このイントロで即心掴まれました!脳を刺すような音が一瞬でテンションを上げてくれるはず。そして鋭いシンセのリフが繰り返されるサビは絶対デカい会場でデカい音で聴いて飛び跳ねたい!"エモ"は無視で"アゲ"の方向に振り切り具合が素晴らしいです。振付も曲のハードさに負けずかなりのカロリー消費しそうな動きばかりで、特にSHOCK,SHOCK,SHOCK…と連呼するラスサビ前のブリッジ部分は四肢を振り回しまくっててて、終盤なのにこの激しさ持ってくるのかと笑っちゃいました。
NTXに続き、この音使いや声を張り上げる感じなどケーポップらしい要素全開な上にALL(H)OURSのカラーが色濃く出ているのがテクニカルだなあと感じます。

推しメンのケミトレカ自引きしました(自慢)

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