2024年3月の良かったケーポップ
3月は濃かった！特にデビューグループがかなり多いイメージで、しかも皆デビュー曲からクオリティ高い。今月デビュー組だけでも1組は好みに合うグループ見つけられる層の厚さだと思います。ここで3月のケーポップニュースでも振り返ろうかなと思ったんですが、ジヒョがメチャクチャデカい男と付き合っていることしか覚えていません。また一つジヒョのこと信頼できる要素が増えてしまった。
VCHA - ♩Only One
前作に続き今作も良！ドールハウスみたいなセットのPVめ〜っちゃ可愛い。
キュートさ全開な王道K-POPらしい楽曲ながらも歌声とか雰囲気にKPOPに無い要素を感じさせてなかなか面白いグループだと思うので、曲が聞かれればどんどん人気になっていきそうだな〜と思います。プレデビュー時みたいに音楽番組活動して欲しいけど結局どういう活動方針で行くんでしょうね。
VVUP - ♩Doo Doom Chit
EGOエンターテイメント所属、新人4人組ガールズグループのプレデビュー曲らしいです。
わかりやすいガルクラ系統でオーソドックスな感じでどんどん進んでいくんですけど、サビ前の「두둠칫」からちょっと変なドロップが繰り出されるのが面白い。なんかついつい定期的に再生しちゃうんですよねこれ。皆腹から声が出てる感じが素敵です。これを書いてる時にはもう本デビュー曲も出てしまったんですけど、そっちも良くて…想像以上に硬派でクオリティが高いグループだと思うのでもっと多くの人の目に止まって良いと思います。
NCT DREAM - 「DREAM()SCAPE」
♩icantfeelanything
聴いてない人はまず再生して欲しい！ネタバレ（？）になるので！
メロウで切ないハーモニーを噛み締めてたら、突然バツッと切れてバキバキの低音や荒い掛け声の不穏パートに切り替わるのがビビりました。そこから両要素が混じった展開になるのが素敵。仮に途中の切り替えがなくても素晴らしい曲だと思うんですけど、このギミックを取り入れた曲が1曲目に置かれているのがこのアルバムの世界感を強く位置付けてるなあと感じました。ケーポップってやっぱり世界観、コンセプトが大事なんで…。尺も2分と短いんだけど聴き応えあります。
AMPERS&ONE - 「ONE HEARTED」
♩Crazy Stupid Fun
FNCの新人アンパサンドワン(読み方未だに曖昧)の初カムバック。表題じゃなくて収録曲の方です。聴けば分かるんですが、あの頃のEDMというか、シンプルなプログレッシブハウスです。久々にこういうの聴いたんでテンション上がっちゃいました。真っ直ぐな歌声がシンプルEDMとマッチ度高い。
表題のBroken Heartは個人的に好みど真ん中の曲ではなかったんだけどサイバーな色味のホッケーユニフォーム風衣装とか、音楽衣装で着てた黒×蛍光グリーンのお揃い衣装がメチャクチャ可愛かった…
RESCENE - 「Re : Scene」
♩UhUh
こちらも3月デビューのTHE MUZEエンターテイメント初の新人グループ。まずこのお花とか洋館とか、美人な子達がこういうメルヘンな世界感にいるのが1〜2年前の中小ヨジャっぽくて素敵。楽曲もまさにケーポップという構成でこういうのを待ってた人多いんじゃないかなと思います。妖しいサウンドの中、サビ後半の「パラランパララン〜」箇所でトランペットとか鳴ってパッと華やかになる箇所がお気に入り。
THE BOYZ - 「［PHANTASY］Pt.3 Love Letter」
♩Nectar
まさかの制服カムバック。7年目間近で少年性全開の学園コンセプトは意外でした。
PHANTASYシリーズはドボの得意分野であるセクシー×夏曲のlipgross、そしてもう一つの得意技のダークなダンス曲のWatch Itと続き、次は何が来るのかと思ったら初期のドボを感じさせる清涼曲だったのはビックリでした。(結局PHANTASYがどういうシリーズなのかよく分からなかったけど…)
制服でダンスしてる姿がデビュー曲の「Boy」を感じましたね。こういう曲だとメンバーの声の多彩さが映えてやっぱり良いです。
この時期にこういうのが来るとビビる気持ちもありますが、再契約してくれるよね？？。これからもTHE BOYZとしてやっていくぞという決意表明…だと思ってます。切実に。
YOUNG POSSE - 「XXL」
♩XXL ♩Scars
今一番愉快なヨジャグル、ヤングパシーの初カムバックです。デビュー曲「MACARONI CHEESE」が曲もMVも、そして彼女たちのアティチュードも含めて最高だったので超期待してたんですが、その期待通りのクオリティの高さとコミカルさで来てくれました！2曲お気に入りピックアップしたけど、これのアルバムは是非全曲通して聴くべき。
グリーンバックを駆使したカートゥーンっぽいおふざけMVのノリは前回に引き続きなんですが、今回は更に「私たちこういうのも出来るんですよ？引き出しめっちゃあるんですよ？」っていうのを見せつけに来てるな～と。HIPHOPについての知識は皆無なんで全く専門的なことは語れないんですけど、前作以上にどの曲も今回は更に深みと渋さがあると思うんです。ハイライトメドレーには各曲のジャンルも記載されてたんですが、「Boom Bap」「Afrobeat」「DnB」「Rage」と幅広いのも、なんか真摯でイイな…と。前回はトンチキさが勝ってたけど、今回は若干ガチさが勝ってるんじゃないでしょうか（もちろんどっちも捨ててはいないのが良い）。このまま独自路線をずっと走り抜けてほしいですね。
HIGHLIGHT - 「Switch On」
♩BODY
HIGHLIGHTは大ベテランだけどコンスタントにカムバするし、キャリアに甘んじず毎回コンセプトをしっかり練った活動してるの、メチャクチャありがたいですね。
楽曲もMVも大人っぽくてリッチな雰囲気なんだけど、サビで口笛が鳴り響いて気が抜けた感じになったり、MVでも各々が変な動きしてたり、三枚目な雰囲気が良いです(顔はメチャクチャ男前なんですけど)。成熟した大人だから出せる遊びが良い。突飛な曲ではないと思うんですけど、ナムグルの出す明るい曲としてかなりど真ん中で素晴らしい万人ウケする曲だと思います。サビのドゥジュンさんのズンと響く太い歌声が好き、顔も好き。
YooA - 「Borderline」
♩Rooftop ♩Love Myself
OH MY GIRLユアの3作目になるソロ作品。ユア様のことはうっすら今までのソロ曲が良い曲だなという程度で実はしっかり観たことはなかったんだけど、メチャクチャ美しい方なんですね… 今更すぎて申し訳ありません。MVのどのシーンも本当に絵になってらっしゃる。
表題曲「Rooftop」は「私はやりたいことをやるから貴方のゲージから飛び立つよ」的な自立した女性の曲。ユアはかなり小柄なのにパフォーマンスだとそれを全く感じさせないのが凄い。目付きやダンスから溢れ出る圧によって巨大化してます。曲自体も前作に引き続き洋楽っぽい要素があって、重くてダークなんだけどコケティッシュさもあってとても好み。歌部分の軽やかな歌声とサビの低音部分での強い歌い方も切り替えが素敵です。
収録曲「Love Myself」もRooftopと共通した魅力の楽曲。いい女〜って感じの曲調でサビのラップが耳に心地よい。これ聴きながら歩くと背筋が伸びてスタスタ歩けます。
TAN - 「3TAN」
♩HYPERTONIC ♩AREA
TANはずっと、「ちょっと今時じゃなさ」を感じさせる楽曲をやってきたと思うんですけど、今回はそれが爆発してます！最高！先月の記事でも触れたシンサドンホレンイ提供曲だったみたいです。
この分かりやすいメロディーやサビ、素晴らしくないですか？このシンプルな衣装で群舞する感じとか、どういう感情の音楽なのか分からないけど（歌詞読んでないので本当にどういう曲か分かってません）とにかくバキバキ踊る感じとか、ケーポップ全開で堪らないです。
振り付けも最高で、このサビに合わせて1番ではジュアンくんがセンターでしゃがみ込んで自身を撫でる、2番はテフンくんが凄いウォーキングを見せてくれる振り付けが最高。やけに切れ目を入れられて胸元や脇腹や背中の露出が凄い衣装もおかしくて素晴らしいです。でも決して面白がってるだけじゃないんです、彼らは真面目にやり切ってるのでめちゃくちゃカッコイイです。
収録曲も良いのがいくつかあったんですが、特に良かったのは「AREA」。開幕からびっくりするような音が鳴るのでご注意ください。こちらも全く今のトレンドに合わせてない、HYPERTONIC以上にうるさくて派手なケーポップ。これで盛り上がらない人は、いません。あと泣きメロ全開の「Love is an open Door」はシンプルに歌唱力が際立ってて良い。
UNIS - 「We UNIS」
♩SUPERWOMAN
こちらも3月デビュー、オーディション番組ユニバースチケットからのデビュー組です。ユニチケは放送前からフィリピン出身ゼリーダンカのビジュアルと異質さに釘付けで。そもそも国籍的にケーポップ界には珍しいそのビジュアルに惹かれたのも大きいんですが、やけに小慣れたポージングや目線の使い方とか、既にベテランみたいな少し過剰なスター仕草を常にしてるのが面白すぎて。ウォニョンの面白い部分をトレースしてるみたいな感じで大好きです…。
「デビューグループがどんなのでもいいから取り敢えずゼリーダンカが韓国で活躍してくれたらいいや」みたいなスタンスで見守ってたんですけど、あの不思議な構成の番組に対して想像以上にデビュー曲のクオリティが高い！
流行りのアフロビートを取り入れたダンスミュージックで、SUPERWOMANというタイトル通り自信に満ちた歌詞(特にサビが「I got a power」なのが良い)が素敵。UNISは非常に平均年齢が若いのでビビるんですけど、その若さで直球に元気でキュートなのを予想してたのでこんなクールな曲が来ると思いませんでした。髪の毛から爪先までDIVAオーラのゼリーダンカは勿論なんですけど、"あの"PRIKIL出身ナナの強烈さも素晴らしい。全体的に皆個性が強くてUNIS全体的に好きになってます。
Candy Shop - 「Hashtag#」
♩Good Girl ♩Hashtag#
私が贔屓にしているDKB初の後輩、そしてBrave Girls以来のBraveエンタ所属のガールズグループCandy Shopが遂にデビュー！
時代の流れに乗らない無骨なHIPHOPや哀愁歌謡がBraveエンタかつ勇敢な兄弟プロデュースの色だと思ってるんですけど、「鮮やかすぎない色彩、制服、外ロケ(しかもNYで撮影)」とNewJeans以降の流行に合わせたテイストのteaserが次々出ていたので、あのBraveが2024年にデビューさせるグループがどんなものになるのか…ずっと期待していました。
しかし流石意志を貫き続けている勇敢な兄弟のプロデュース、今回もしっかりブレイブサウンド（※この事務所特有の勇敢な兄弟プロデュース作品に共通する曲調・雰囲気の音像のこと）全開。哀愁漂うピアノや泣きメロが乗った得意技のR&Bで来てくれました。ただ、ブレイブサウンド全開とはいえ先輩たちに比べて夜っぽさやとか荒っぽさら少なめ。低体温な感じや若々しさがあったり、サビ前で流行りの5つ打ちが取り入れられたり（前面に取り入れないのが"っぽい"）とちゃんと今のトレンドも認識した上での作品だなと感じてます。MVも含めて若さからの無敵感みたいなのが満載で、ブレイブサウンドと「青春」「ティーン」のテーマを上手く共存させてるなと感心してます。私はとっても好きなんですけど、ブレイブサウンドに馴染みのない人、特にここ1〜2年でケーポップにハマった人たちが聴いたらどう感じるんだろう？と気になってます。誰かそういう方がいたら感想教えてください。
メンバー公開時にリリースされた「Hashtag#」もガールズグループらしいマーチング系のアンセムで最高。ラップも高音も上手い。絶対コンサートとかで聴いたらぶち上がれる楽曲なんですけど、イントロ扱いなのか1分超しか尺がないのだけが残念。
動画は載せてませんが他収録曲の「No Fake」「Candy#」は他2曲よりBrave Girlsっぽさもあってブレイブサウンド好きにはたまらない音満載です。色々書いたけど私はこの事務所な音に囚われているので、飴屋もヘビロテ確定です。
CHUNG HA - 「EENIE MEENIE」
♩I'm Ready
CHUNG HA IS BACK 約1年半の空白期間を経たチョンハの再始動。
この感じの女性ソロアーティストは一時期に比べると少なくなったイメージで(最近はウンビが1人で担っていた気がする)遂にその中でも真打と言ってもいいチョンハが戻ってきたのは大ニュース。突然Twitterにリリースされた「I'm Ready」のパフォーマンスビデオは、強烈すぎるビジュアル、舞台装置のように様々な陣形を繰り出すダンサー達、過去のリリース作に通ずるvogueなベースが響く楽曲、チョンハの凄い動き…サプライズで告知されるには余りにも衝撃的すぎる作品で、普通に初見時凄すぎて笑いました。I'm Ready言ってるけど準備万端過ぎるでしょ、あんな動きを連続で見せられたら。
表題の「EENIE MEENIE」もダークなHIPHOPをチョンハ色に染め上げている新境地で素敵なんですけど、やっぱりチョンハはこっちの路線だなー！と思ってます。私は割と一年中Stay Tonightとか聴き続けている人間なので…。
I'm Readyのフル音源を聴いた後、私は「ここ最近欠けていたモノって、こういう音楽の存在だったんだ。」と再認識させられました。恐らく以前よりもしっかりとした事務所に移籍できたようなので、今後も定期的に圧倒的な作品を見せつけてほしいですね…。上述したユアのLove Myselfと同じく歩きながら聴きたい曲ですが、Love Myself以上にもっと堂々と肩振り回して、周りを薙ぎ倒しながら街を闊歩できます。
★spotifyでプレイリストにまとめてます
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