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LIVE映像のお話。

noteでは初めてお話をさせて頂きます。
我儘ラキア所属事務所代表の小山(極悪だぬき)と申します。

本日公開したものを含めてLIVE映像は現在6本公開致しました。
今回はその我儘ラキアのLIVE映像のお話をさせて頂ければと思います。

まずLIVEというものには着券率と呼ばれる数値が存在します。
聞き馴染みが無い言葉だと思いますがこれが一体何かと申しますと、
“チケットの購入枚数に対して実際会場に来た来場者の割合"です。
具体的には1000枚のチケットが売れ、当日会場には500人が来た場合はその日の着券率というのは50%という事になります。
我儘ラキアがワンマン公演などでよくイベンターさんや周りの運営さんに驚かれるのは、この数値の"異常な高さ"です。
平均して95%以上の数字を叩き出しており、チケットを買った人がほぼ全て会場にまでLIVEを見に来てくれています。
まぁこれが如何に高い数字なのかは中々伝えづらいものがあるのですが。。。
もちろんこの裏には私たちがラキアクルーと呼んでいるファンの皆さんが、LIVEに行けなくなった時にはチケットを無駄にしまいと、チケットを探している方に適切に適正な価格で譲ってくれているのも、もちろん存じ上げています。
本当に感謝でいっぱいです。
私はこの数字の高さは、皆さんが我儘ラキアのLIVEを本当に大切にしてくれている事を表す数字だと、勝手に解釈しております。

そしてなぜこの話をするのかと言いますと、休業要請が出た直後の2月29日のワンマンのあの日、その数字は我儘ラキア史上初めて75%を下回りました。
とはいえタイミングがタイミングだったので、正直50%を切る事も覚悟していたので、そう考えればたくさんの方が4人のために来てくれた事になります。
開演前、たくさんの人たちが待ってくれているフロアを見た時に、どれだけ勇気をもらえたか、あの感覚は今後も忘れる事は無いと思います。

では来れなかった人に文句があるかと言えばもちろんそんなものはあるわけもない。
そもそも開催する事自体、やはり褒められたものではないとも思います。
誰が悪いわけでもなく、それぞれの大切な人を守る決断の上での判断だったはずです。
そんな中リプやDMで「わざわざその日LIVEに行く事がどうしても出来ない。本当に申し訳ない」などの謝罪の連絡がたくさん送られてきました。
その中には何度も何度もLIVEに足を運んでくれていた人、節目の大切なLIVEは全部見てくれていた人、初めてLIVEを観れるはずだったのに悔しいと言ってくれる人。
ウィルスによる異常事態の中、それでも4人を気遣い、大切にしてくれるたくさんの方からのあたたかいメッセージばかりでした。

先程申し上げた数字を見たりたくさんのメッセージを受け取った私たちは1つ、あの日のLIVEの意味を定義し直す事にしました。
「このLIVEは、この日来られるはずだった人、楽しみにしていた人全てに届いて初めて完結する」
と、各セクションに仕事を再構築してもらいました。
もちろん全ての曲を届けられるわけではないですし、あの何物にも替えがたい皆さんとの時間を映像で伝える事は不可能に近いと考えています。
ただあの日のLIVEは意味はまだ終わらず続いてるという事です。

それでも出来るだけの事はしよう!と、メンバーも音響照明スタッフも、バックバンドのメンバー、現在も編集作業を続ける撮影隊に至るまで、全員が全力で取り組んでくれました。
ちなみに私は頑張れー、頼むわー、とかエール送ってるだけでなんもしとらんし、やった事と言えば小1の息子が自分で朝七時にランドセルについた防犯ブザー鳴らしてしまってランドセル背負ったまま家中逃げ回ってるけどランドセル背負ってるから一生追いかけてくるという惨劇を終わらせてあげた事くらいです。
撮影隊なんかは編集する曲数は突然増えるし、時期が時期だったのでお客さんを変な形で特定されたりしないように顔は映さず、でも良い映像に仕上げてくれ、などの無茶振りみたいな依頼もこなしてくれています。

その中で"今の4人の我儘ラキア"を少しでも感じてもらえるよう、映像一本一本丁寧に仕上げてお届けしてきました。

あの時より一旦は状況は悪化し、想像より遥かに上をいく、皆にLIVEを全く届けられないという事態にも陥り、LIVEを通してしか皆になにかを贈る事が出来なかった鈍くさい私たちでは映像を届ける、程度の事ではたくさん色んな事を耐える事になった皆さんの力になれなかったかも知れません。
それどころかこの期間中には大変であろう皆さんに精神的にも経済的にもどれほど支えられた事かとも思います。
なんか貰ってばっかりかと苛立つ時もあるものの、ただ、各メンバーを知る皆さんなら感じて頂いているかも知れませんが、この期間に少しでも何か皆の力になれないかと試行錯誤しながらメンバーたちが頑張ろうとしているのは確かでした。これは妹分のNightOwlも同じくです。
連日、こんな事やりたいと思いますが皆に楽しんでもらえるでしょうか、なんて相談の連絡が来ます。
いざって時に皆さんの事を思えるメンバーたちで本当に良かったと思います。

私たちは大変微力ではありますが、この映像たちやメンバーたちの努力を通して、皆さんが少しでも前向きに過ごせるよう、引き続きこの期間も活動していこうと思います。
たくさん、支えてくれて本当に、本当に。有難う御座います。
文字通り、このご恩は忘れません。必ず全国へお返ししにいきます。

そんな事を思いながら現在は第6弾まで映像を公開。
次回は暗い気持ちを吹き飛ばす「Melody」を届けようと思います。
そして実はもう一本増やして、ラストの第8弾には「Don't fear a new day」をお届けして今回のLIVE映像企画は終わろうと思います。
ワンマンのタイトルの通り、"新しく来る日を恐れないで"をテーマに最後までこの映像企画を続けますので、どうか皆さん一緒にお互い頑張ったなって笑って讃えあえる日を願いながら楽しんでもらえたらと思います。

長々話しましたが、長文お付き合い頂き有難うございました。

では皆さん、我儘ラキアとは元気に笑ってまたライブハウスでお会いしましょう。

小山(極悪だぬき)

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