星熊南巫/セルフライナーノーツ『reflection』

星熊南巫 /『reflection』セルフライナーノーツ


『もっと衝動で昔は生きていたはずなんだ』

いつから誰かと誰かの間を縫って
それが正しいと思うようになってしまったんだろう

この国が、親が、環境が、学校が会社が
この人があの人が

きっと誰もが頭に思い浮かべてしまう

私以外の誰かのせいで
でも本当の原因は自分自身なんじゃないかって
思う時があります

私たちは自分の弱さに負けたんだと思う
人間だから、怖いんだ

でも何かを手に入れるためには
その恐怖さえも乗り越える勇気がいるんだと思います

そんな人のために歌を作りました

この曲は今の我儘ラキアとして初めて歌う曲で
そして私が初めて我儘ラキアにメロディーをつけました

自分が曲作りに携わるということ

元々みんなが持っていた我儘ラキアの
前のイメージを壊してしまうということ
よくも悪くも、変わってしまうということは
はっきり申し上げると自分の元から人が離れてしまうってこと

実際私も、好きなバンドの音像が変わって
そのバンドから離れたことがあるから

その気持ちがすげーわかってすげー怖かった

しかし私の好きなアーティストたちは
毎年、毎年じゃなくても年数を重ねるうちに思ってる感情を表現する音がどんどん変わっていく
逆に立ち止まってるアーティストは誰一人としていなかった

今の我儘ラキアに必要なのはもっともっと
今を走り続けているアーティストたちのように

進化し続けるということを目や耳でわかるようにしていくべきなんじゃないか?
どんな恐怖もどんな意見もはねのけるくらいの気持ちでメロディと歌詞をつけました

こうだ!という型にハマりたくない
説明できてしまうような人になりたくない

少し背伸びをしながら作った曲だなーと思います

初めて披露した時
足がガクブルで
とてもこの曲を乗りこなしているように思えなかった笑

自然体で、自然体で、と意識をしても
それって自然体じゃあないんだなーってつくづく思う
1年くらい経った今、やっと今
すこし息を吸うように歌えている気がする

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?