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女性役員の割合は何%なら十分か?

現在、日本の上場企業の役員のうち女性は6.2%(※)です。
諸外国と比しても十分とは言えず、改善が望まれています。

では何%なら十分と言えるのでしょうか?
経団連が目標とする30%でしょうか。それとも男女同数という自然の摂理から50%なのでしょうか。

ここで、アメリカの女性最高裁判事、故ルース・ベイダー・キンズバーグ氏の言葉をご紹介いたします(※)。

" And when I'm sometimes asked when will there be enough [women on the supreme court]? And I say when there are nine, people are shocked. But there'd been nine men, and nobody's ever raised a question about that."
(筆者訳)米国の最高裁判事9名のうち、女性が何人いれば十分か、と時々聞かれます。私の答えは「9名」です。こう言うと皆さんショックを受けますね。ですがこれまでずっと最高裁判事は男性が9名で、それについて誰も疑問を呈してこなかったのです。

なるほど、タイトルのような質問に対しては「100%でしょう」とお答えするのも粋かもしれませんね。


​※ 2020年7月時点 東洋経済新報社「会社四季報」調べ
※Justice Ginsburg's distant dream of an all-female supreme court | Jill Filipovic | The Guardian

弁護士 野村彩(のむらあや

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