マガジンのカバー画像

大川原化工機 冤罪 国賠訴訟の概要

23
大川原化工機及び同社社長他幹部が外為法違反(不正輸出)として起訴され、第一回公判期日の直前に一転して起訴が取り消された冤罪事件を、弁護人であった当事務所の弁護士が解説します。 最…
運営しているクリエイター

#国賠訴訟

最終準備書面(冒頭部分抜粋)

はじめに  本準備書面は、証人尋問及び原告ら本人尋問の結果を踏まえ、原告らの主張の正当性…

原告島田 本人調書

6月23日に行われた島田元取締役対する尋問結果を公開します。尋問調書をベースに一部誤記を校…

原告大川原 本人調書

6月16日に行われた大川原社長に対する尋問結果を公開します。尋問調書をベースに一部誤記を校…

駒方検事 証人尋問再現(統合版)

駒方和希検事は、2021年4月に東京地検公判部に着任し、前任の加藤和宏から事件を引き継ぎまし…

経産省T検査官 証人尋問再現(統合版)

経産省の上席安全保障貿易管理官T(当時)は、2017年10月から2018年2月に行われた経産省と警視…

塚部検事 証人尋問再現(統合版)

塚部検事は、逮捕の約8ヶ月前から主任検事として大川原化工機事件の捜査を担当し、公安部によ…

M警部 証人尋問再現(統合版)

M警部は、大川原化工機事件の捜査本部の幹部(係長)で、捜査方針の立案、捜査の指揮を行いました。本件が警視庁公安部による事件の捏造だとすれば、M警部の責任は極めて重いといえます。 以下は、被告東京都、原告による各主尋問をベースに、原告主尋問、被告国反対尋問、被告東京都再主尋問、裁判所補充尋問を統合して、論点ごとに整理したものです。 各尋問及び証言は、当事務所の弁護士のメモをベースにしているため、一部再現に不十分な点がある可能性があることをご了承ください。 1. 導入<東京都

F巡査部長 証人尋問再現(統合版)

F巡査部長は、当初証人となる予定がなかった刑事ですが、被告東京都が「T警部補は実験について…

A警部補 証人尋問再現(統合版)

A警部補は、島田さんの取調べを担当したほか、四ノ宮教授、清水准教授といった有識者の聴取を…

H警部補 証人尋問再現(統合版)

2023年6月30日の証人尋問で、本件捜査に当たった警視庁公安部のH警部補が出廷し、大川原化工機…

A警部補による違法な取調べの数々【大川原化工機国賠訴訟8】

大川原化工機及び同社社長他幹部が外為法違反(不正輸出)として起訴された事件で、2021年7月3…

公判維持のために主張を変遷させた検察官と、その先にあったもの 【大川原化工機国賠…

大川原化工機及び同社社長他幹部が外為法違反(不正輸出)として起訴された事件で、2021年7月3…

警視庁公安部の行った実験とその不備 【大川原化工機国賠訴訟6】

大川原化工機及び同社社長他幹部が外為法違反(不正輸出)として起訴された事件で、2021年7月3…

経済産業省は噴霧乾燥器の規制を正しく運用してきたか 【大川原化工機国賠訴訟5】

大川原化工機及び同社社長他幹部が外為法違反(不正輸出)として起訴された事件で、2021年7月30日、第一回公判期日を目前に控え、検察官は異例の起訴取り消しを行った。これを受け、東京地裁は8月2日に公訴棄却を決定。事件は突然に終了した。2021年9月8日、大川原化工機らは、警視庁公安部による大川原氏らの逮捕、及び検察官による起訴等が違法であるとして、東京都及び国に対し、総額約5億6500万円の損賠賠償請求訴訟を提起した。 噴霧乾燥器の規制要件「ハ」は、本来消毒を意味するはずの