3時間×2回のペーパードライバー講習を受けた

ペーパードライバー歴30年。
父が他界し、歩行困難な母の生活支援と介護で二拠点生活となり、「車がないとスーパーにも行けない」田舎町でついに音を上げた。

「ペーパードライバー卒業せねば・・・」

そして教習所や出張型のペーパードライバー講習をいろいろ調べ、Tコードスクールというところにネット申込し、1回目7月25日(月)9時JR市川駅待ち合わせ3時間プラン(14,000円)、2回目7月28日(木)9時浅草駅待ち合わせ3時間プラン(15,000円)を受講してきた。

インストラクターは20代半ばくらいのイケメンお兄さん・・・と思ったけど、後で公式サイトのインストラクター紹介ページ見たら「これまで20年以上スポーツカーやバイクを乗ってきました」って書いてあったよびっくり。

結論から言うと大満足。教習所のペーパードライバー講習もちょろっと受けたことあるんだけど、桁違いによかった。料金的にも6時間29,000円なら他よりちょっと安いくらい。

1回目はJR市川駅で待ち合わせし、フィットに乗り込みインストラクターの運転で移動。てっきり郊外の車や人が少ない場所に行くのかと思いきや、川を渡ってまさかの東京都葛飾区入り!昔立石や金町に住んでいたので知っているんだけど、都内でも有数の交通カオス地区だ。無敵すぎる自転車と歩行者が、後方確認もせず車道に斜めに飛び出してくる。

まずは高砂北公園の南側の道に停車し、シートやミラーの合わせ方、冷房やウインカー、ワイパーなどの操作、そしてアクセルとブレーキ、ギアチェンジ、シフトレバーやサイドブレーキの動かし方などを一個ずつ丁寧に教わる。

そして遂に始動!といっても、最初はブレーキを緩めてクリープで最徐行する練習から。正直それだけでも心臓ばこばこになるほど緊張したし怖かったけど、その後走りだし、公園周辺の同じ道を何度もぐるぐるまわっているうちに、段々「急に暴走して小学生の列に突っ込むようなことはないんだな」という安心感が生まれ、緊張がちょっとずつ解けてゆくのが自分でもわかった。

1回目は

・基本的な運転操作
・発進・停車
・安全確認
・左折

あたりを徹底的に。
練習エリアの交通状況はなかなか過酷だった。次々飛び出してくる自転車や歩行者。停車中の軽トラは急に運転席側のドアを開けてくるし、前を走る自転車は後方確認を一切せずに斜めに横切ってくる。一時停車して右折しようとしてるところに右側から追い越してくる自転車までいた。まるで街全体が「安全運転シミュレーションシステム」のリアル版だった。

立体駐車場の最上階はがら空きだった

2回目は浅草駅待ち合わせで、南千住のJR車両基地と蛇行する隅田川の間の住宅地が舞台。ここは葛飾区の小岩周辺のようなカオスさはないのではるかに平常心で運転できた。

まずは左折など前回の復習をしてから右折の練習。これはさほど問題なくできるようになったので、いよいよ駐車の練習。

商業施設の立体駐車場で最上階の屋根がないところまであがると、そこは一台の車も停まっていなかった。そりゃ炎天下で車内あつあつになっちゃうもんな。

そこで右バック駐車を練習。何度もやって枠に収まるようになったら、ワンフロア下に。まばらだけど他の車も停まっているのでそこで練習。

立体駐車場は、下に行けばいくほど段々停車している車の密度はあがるので、練習レベルもアップする。これはいい方法だなと思ったし、とてもわかりやすい説明で「これなら自分でもできるし、一人でも練習できる」と思えるものだった。

「3時間がこんなに長いとは」

以前ペーパードライバー講習を受けた時には、あっという間に持ち時間終わってしまった印象だったが、今回はカリキュラムに沿って一個ずつきっちり進めてもらえたこともあり、むしろ長く感じた。

度々登場するミニホワイトボード

非常にてんぱっているので、走っている時に次から次にいろんなことを言われたら、恐らく頭に入らなくなり全部中途半端になってしまいがち。だけどそんなことはなく、慣れるまでは多少どっちかに寄ってしまっていても、スピードが遅くてもそこは一切触れず。ひとつ出来るようになったらその次を、またその次をという積み上げ式の指導もよかった。

また安全な路肩に停車して、ミニホワイトボードとミニカーを使って説明してくれるのもとてもわかりやすかった。右折時の確認ポイントも、走りながら言われたらてんぱると思うけど、ホワイトボードに交差点を書き、その上を赤いミニカー走らせながら、どこからどういう角度で自転車が入ってくる可能性あるかなどを教えてくれる。これはいい方法だなあと思った。

一番はあれだ。

「褒めまくり」

だったこと。出来たことを褒める。他のペーパードライバーより断然早いと褒める。理解が素晴らしいと褒める。そこに気付くのは流石だと褒める。

自分が出来ていないのも知ってるし、他のペーパードライバーと比較して早いとも思ってない。それでも褒められればうれしくなるし、うれしくなれば緊張もほぐれる。駄目な時は流した上で「お、今は完全にセンターを走れてるよ」「今の確認タイミングはちょうどいいね」的にできたところを指摘してゆく。

自分も本業のサイト作りなどで人に教えることがあるんだけど、この手法は本当に必要だなと思った。

そんなわけで3時間×2回のペーパードライバー講習を受け、車の運転席に座ること自体が恐怖に感じていたのが、「走るの怖いけど、もうちょっと場数踏んだら楽しく思えるかもしれない」というところまで変化した。

あともう一回、同じ会社で3時間の講習を受けようと思う。そしてバックでの駐車や追い越し、狭い道でのすれ違いなど教えてもらいたい。

ただその前に、レンタカーを借りて走り慣れておきたいし、今回習ったことは問題なくできるようしたい。そして「何が苦手なのか」明確にして次の時に教えてもらおうかなと。

2回目の講習後の記念写真

自分同様、ペーパードライバー卒業したいと思っている方がいたら、物は試しで3時間の出張型講習を受けてみて欲しい。新型コロナ禍で需要高まっているそうで、結構多くの専門会社ができている。

東京東部から千葉にかけてのエリアなら、私が利用したTコードスクールもおススメだ。


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