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レンタカー借りて一気に100キロ超走ってみた!

脱ペーパードライバー挑戦はこれが二度目だ。数年前、重い病気で意識混濁状態の父を病院まで連れていくためかなり無理して車を動かし、3時間だけ教習所の講習も受けたが、結果としては父の車を傷だらけにし、未舗装路で側溝に落ちJAFって、かえってトラウマを強めて終わった。

失敗した理由は「余裕がなさすぎた」ことと「続けず諦めてしまった」の2つに尽きる。

今回はなるべく「ブランク」開けずに車に乗り、バイクや自転車と同じくらい肩の力を抜いて運転できるようにしたい。一度その域に達すれば、その後は多少のブランクが開いてもすぐ感覚を取り戻せるのではないだろうか。

そんなわけで8月中旬、実家に戻ったタイミングでまたレンタカーを借り、今度は一人で一日運転をした。今回の挑戦課題はこれだ。

1.一人でレンタカーを借りて運転する
2.なるべく距離を走る
3.怖さがある実家前の川沿いの道を走る(道幅がとても狭く、場合によってはすれ違いポイントまでどちらかが後退する必要あり)

前回日産レンタカーだったので、今回はトヨタレンタカー神栖店を選んだ。フル補償で、仮に傷つけても休業補償含め負担なしと言うプランだ。

「実はペーパードライバーで、今日は練習のために借りました。擦ったりしないよう気を付けます」と告げると若い男性スタッフが笑いながら「まあでもお客様の場合、仮にぶつけても・・・」と言いかけそこで言葉を止め、「いえ、大丈夫ですよ。どうかお気を付けて」言い直した。「ぶつけても全額免責ですから」を飲み込んだのだろう。

今回乗るのは白いヤリス。ペーパードライバー講習の時も、初回のレンタカー練習の時も助手席にベテランドライバーがいてくれたので、運転席たった一人というのはなかなか心細いもの。

幸い、他のレンタカーの出発はなかったので、入り口に停車したまま、地図アプリで行先をチェックしているかのようなふりをしながら、ハンドルやアクセル、ウインカーなどの操作を何度も何度も確認した。

走り始めて5キロ。早くも疲れて路上停車。鹿島臨海工業地帯を抱えた金満自治体・神栖市のメインストリートは道幅も広く、路面もきれいで、しかも車が少ない!もう時効だから書くけど、大学生で教習所に通っていた時、父が土日に車でここまで連れてきてくれ、工場脇の車がまったく走っていない道で練習した。

父の運転でよく買い物に来ていたところでもあるので、土地勘もある。練習には最適だ。

そのまま子供時代を過ごした波崎まで走り、波崎漁港近くの公共施設の駐車場に車を停め、ガラ空きの中、バックで駐車する練習をすることにした。

Facebookでつながっている方からとてもいい方法を教えてもらった。それは車の側面が白線ぎりぎりになる場所に停め、その時に運転席から見て白線の延長線上になるようダッシュボードにテープを貼るというもの。

テープの代わりにバンドエイド2本で。この状態なら、車の側面は白線よりぎりぎり内側ということがわかる。つまりバンドエイドがフロントガラスから見える白線より左側にでないようにすればいいということだ。

たっぷりバック駐車練習をした後、銚子大橋を越えて銚子ポートタワーに向かった。途中住宅街の中で少々細い道に入ってしまい、すれ違いにどぎまぎしたが、バンドエイドのおかげでなんとかぎりぎりまで左に寄ることもできた。

せっかくなのでプチ観光も。このテトラポットキーホルダーは買っておけばよかったなあ。

続いて商業施設「犬吠埼テラステラス」の駐車場に入ったが、ほぼ満車で、空きを待つ車が駐車場をぐるぐる徐行している状態。家族連れも多く子供の飛び出し危険地帯。そんな中、若葉マーク車が何度も切り返しながら駐車に手こずっていたのでは大迷惑なので、ここはあっさりスルー。

そしてセブンイレブンで車内ランチ。停め方がひどいけど一番右だからいいの。バイクと違って、コンビニのイートインが閉鎖されていても、冷房きいた中で食事ができるのはうれしい。

さらにイオンモール。ここは駐車場が広く、車がほとんど停まっていない一角があったので再び練習。このモニターのガイドがあると駐車は本当に楽だ。

旭中央病院のすぐ近く。この病院は2017年、悪性リンパ腫だった父を車で必死に運んできたところだ。駐車場に停めるのも大変で四苦八苦していたら、駐車場スタッフの方が広く開いている場所を探して誘導してくれた。あの時は涙がでるほどうれしかったっけ。

父はその後危篤状態に陥り、私はもう一度車でやってきて駐車場に停めたまま病室に連日泊まり込み、時に夜、真っ暗な駐車場に停めた車の中で缶チューハイを飲み、涙を拭いてから病室に戻ったりしていた。思い出がよみがえる場所だ(その後父は奇跡的に回復し、帰宅して傷だらけになった車を見て絶句した)。

そこから実家がある小見川に戻り、ホームセンター・カインズに。車じゃないと重たくて大変な猫エサを買った。

猫エサを買った時点で、最後の難関に挑戦することも決定した。それは実家前の道だ。細い川沿いの道は幅が狭く、何か所か車がすれ違うのがとても厳しい場所がある。もしそこで対向車に出会ったら、ぎりぎりまで避けつつ、ガードレールもないので堤防をずり落ちないよう、あるいは反対側のブロック壁に擦らないようしなくてはいけない。

さらにその道路上に車を停めておくことはできないので、実家に猫エサを置きにいくためには、家の前の私道にバックで入らないといけない。

でもバックモニターはすごいもので、前回父の車を運転した時には全くうまく入れなかった私道に一発で進入できた。いやー、車買うとしたら絶対にバックモニター付きにしよう。

最後、神栖から潮来に向かって走っている時、路肩に停車しようとしてちょっと寄りすぎてしまった。「擦りそうな時には、窓を開けるなり降りるなりして目視で確認。そして焦らず、どうすれば安全かを冷静に考える」という教えを守り、同じ角度のままバックで下がった。以前だったらハンドルを切って前進して、車の後部を擦っていた可能性がある。

そして無事、レンタカー会社まで戻り返却。傷もなかったようでほっとした。

走行距離は111キロ。一日に走った距離としてはもちろん最長だ。最後は少し雨にも降られたので、ウインカー練習もできた(全くわからず苦戦したけど)。

レンタカーは朝8時から20時までの12時間レンタルで6,325円。さらに最後給油しそびれたので、その分を現金で千数百円払った。

一人でのレンタカー運転は自信獲得につながったし、こんな感じでこれからもレンタカーをちょいちょい借りて走る練習していけばいいんだなと思えたのも大きな成果。

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