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モローが好きだ~そして世紀末が好き!

おはようございます。
最初に言っておきますが、わたしは絵画について全然知識を持ちません。ただ文学とロックに浸ってた学生時代に好きだった絵は、モローとルドンとムンクとルネ・マグリットでした。
先日本棚を整理しているとルドンとモローの絵をまとめた小冊子が出てきて懐かしくなり本記事を書いているわけですが(今はネットでいくらでも見られますが、昔は本でしか画集は見られませんでした)、改めて見るとモローは見とれてしまいます。象徴主義やらなんやらわたしにはわかりませんが、ゴッホとか見てもあまり心動きませんが、モローはどの作品を見ても残酷さと美しさが同居していてずっと見ていても飽きません。

ユピテルとセメレ
洗礼者聖ヨハネの首を持つサロメ
出現

2枚目などはうっとりしますね。深い意味は知らない(そもそも聖書をしっかり読んでいない)ので、突っ込まないでくださいね笑。
モローは世紀末の象徴主義と言われているみたいですが、1970年代、学生時代のわたしにとって「世紀末」は文学も含めて芸術におけるキーワードでしたし、同世代の多くの人も好き嫌いはともかくそうではなかったでしょうか。漱石や鴎外は高踏派で己の道を歩いていて違う気がしますが、芥川などは世紀末芸術の影響をもろに受けており被害者みたいなところが多大にあるし、ボードレールやワイルドなどわたしが好きなヨーロッパの作家も世紀末文学の代表格です。わたしの当時の感覚的には、世紀末=デカダンスの美であり、思春期の若者独特の厭世観に訴えるには十分だったのでしょう。
いつのまにか19世紀末は遠い昔になってしまい、次の世紀末、つまり20世紀末はなんだかよくわからない狂騒のまま終わってしまってつまらなかった笑ノストラダムスの大予言はどこへ言ったんだ。。わたしにとっては、西暦2000年問題のほうが大変でしたけどね。

さて、冒頭で本棚を整理したと書きましがが、そのときに一冊の積読を見つけました。
「孤独な娘」
ナサニエル・ウエストです。

片手間に読んでみると、以前推した「ニューヨークスケッチブック」同様、ニューヨークを舞台にした短編連作で非情に気に入りました。感想は読了してからまた上げたいと思います。
本棚もたまに整理すると良いことがありますね。放置はだめだわ笑

最後にモローが好きなわたしに、それならこの画家も良いよというのがあれば教えて下さいませ。


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