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[クラシックロックこの一枚]ロキシー・ミュージック~サイレン

今だとクラッシックロックのジャンルになるだろうお気に入り洋楽バンドのひとつ、ロキシー・ミュージック。70年代はフォーク、ロック、ジャズ、クラッシックとLP聞きまくった時期だが、ブライアン・フェリーをリーダーとするこのロックバンドは今も色褪せない魅力があると思うので個人的に好きなアルバムを紹介したい。たくさんあるが1枚あげるならこれ。

一般的には「アバロン」が最高傑作と言われてるようだが、個人的にはサイレンが一番完成度が高いと思っている。といっても、ロキシーの音楽性が前期後期とおおざっぱに分けるならサイレンは前期に属するので後期のアバロンと比較することにあまり意味はない。好みの問題だろう。
このアルバムを最後にバンドはいったん解散する。イエスの「危機」などと同じくメンバーのアドレナリンが絶頂に達していたのではないだろうか。それほどこのアルバムに収録されている曲には緊張感が漂っており駄作がひとつもない。ヒット曲恋はドラッグから始まって、いかにもロキシーらしいワールウインドでA面が終わり、B面をかけるとおしゃれなシーセルズから始まって、これまたフェリーらしいジャストアナザハイで終わる。あっという間に40分経つ。
ちなみにロキシーで一番好きな曲を1つあげろと言われたら「マザーオブパール」となる(「ストランデッド」に収録されている)。後期の空間的でクールかつダンサブルな曲も好きだよ、好きだけど個人的にロキシーはサイレンなんだよなあ。
余談だがロキシーはブライアン・フェリーのバンドである。フェリーのアンチ腹式唱法(笑)やなんかくねくねした感じが嫌いという声を当時よく耳にした。だけど本国イギリスではダンディNO1という感じの評価なのです。ピーター・ガブリエルが日本でいまいち人気がないのにイギリスではビッグネームだったりするからそのあたりの感じ方の違いを掘り下げると面白いなと思う。

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