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国立西洋美術館 写本展に行ってきました


国立西洋美術館で開催されている
「内藤コレクション 写本 いとも優雅なる中世の小宇宙」に行ってきました。
ヨーロッパで中世に製作された羊皮紙などに描かれた写本の展覧会です。
とてもカラフルで精巧な写本の世界。まさしく宇宙でした。
展覧会場に入る前に、写本の複製方法を記録したビデオを見られます。
金箔の下地には特別な素材を用いること、金泥に混ぜるのも特別な糊であること、寒色と暖色を交互に使って写本が彩られたと言うことを説明してくれます。
それだけでもその精巧さにびっくりしていたのですが、会場入ってさらにびっくり。


写本が想像の4分の1くらい、文庫本よりも小さいサイズなんですよ。
この中に細かい文字と装飾が散りばめられています。

ヨーロッパの各地方ごとに特色がありました。お花を装飾として描く地方もあれば、ラテン文字の太さや長さでも地域ごとの特性が出ている気がしました。
思いっきり人物画を描いているページや楽譜が彩られているページも。


この丸々一冊の完本を見た時は感動しました。
こうやって守り伝えてきた人がいるからこそ、こうして美術館にあるのだなと。
元々このコレクションは内藤先生という、中毒学を確立した医学者が私的に集めた写本から成り立っています。それを2015年に西洋美術館に寄贈し、初めての大規模企画展となったそうです。
会期は8月25日まで。本当にきらきら輝く宇宙のようでした。

久しぶりに常設展も見てきました。

ルーベンスの絵

やはり西洋美術館も常設展が楽しいです。こちらの方がお客さんが多かったくらいでした。新しく収蔵されたコレクションも展示されていました。

モネの睡蓮
ロートレックの版画
ジャクソンポロック

美術館巡りは楽しいです。企画展を見て常設展をぐるっと見るのはやはり面白いんですよ。
次はどこに行きましょうかね。

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