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ボードゲーム会でVIVID ENGINEを遊ぶ

先週末にボードゲーム会を開催しました。今回持ち込んだのは、以下の3タイトルです。

  • テラフォーミングマーズ(拡張3 プレリュードを追加)

  • VIVID ENGINE(拡張セット含む)

  • ダック

初見のゲームは「VIVID ENGINE」と「ダック」でしたので、ゲーム概要を簡単に説明しました。その結果「VIVID ENGINE」を最初に遊んで、残りの時間で次に遊ぶゲームを決めましょうという話になりました。そうして気がつけば7時間後、「VIVID ENGINE」だけを3戦遊んでいました。
面白いのですが、何となくみんな違和感を感じてもう1回やってみようかとなり、2戦目を遊んだのですが、それでも何だろうねということになりまして、最後は試しに拡張セットを加えて遊んでみようかと3戦目を遊びました。

1.VIVID ENGINEとは

今月のゲームマーケット2023春で入手したボードゲームで、イーオンズ・エンドのような捨て札をシャッフルしないデッキ構築とボード内に自分のコマを配置して相手から得点や資源を得るエリア・マジョリティーが融合したゲームで、インタラクションはかなり強め、かつアブストラクト性が高い(運要素が少ない)仕上がりになっています。
プレイヤーが選択したキャラクター毎に能力が異なるため、その特性を有効利用することが勝負を有利に進めるポイントとなっています。

2.ルールを読んだ印象

前日にインストのためルールを読んだときはキャラクターごとに有利な戦略があり、それぞれの特性を生かしながら異なるアプローチで勝利するゲームのように見えました。
またデッキに追加するカードは同じカードでも使うキャラクターによってコンボの起きやすさが変わるので、ドミニオンのようにデッキ構築に使うカードを入れ替えるのではなく、カードは入れ替えずに使うキャラクターによって性能が変わるという逆転の発想に驚きました。

3.実際に遊んだ感想

3戦遊んだくらいの感想ですが、初期手札を圧縮して、単体で大きな効果を生むカードを中心に高速移動する戦術が頭ひとつ抜けている感じがします。理由としてこのゲームの終了条件を満たした後のルールが大きいと思います。「VIVID ENGINE」ではプレイヤーの1人が勝利点25点を達成したら、残りのプレイヤーは1ターンずつ行動してから、最終ターンは全員で探索(移動)だけを行います。この時に多く移動して重ねた勝利点が圧倒的に差がつくからです。つまり、このルール自体が探索を重視していることを主張しています。
その他にも得点源としてミッションカードがあるのですが、労力の割に点数が伸びない印象で、最終ターンに移動で稼いだ方がミッションを達成するより得点力が高いです。
また同コスト帯のカードが単体で強いカードと組み合わせると爆発的に強くなるロマン系カードで二分化されており、使い勝手を考えますと単体で強いカードに人気が偏ります。拡張セットを適用しますと追加されたカードにより、デッキ圧縮がさらに早くなるので、単体で強いカードを引き切りにして毎ターンのように使う戦術がより強力になります。

4.総評

勝利点の集め方、デッキ構築の多様性を期待したのですが、感想としては圧縮、引き切りのデッキを作って単体で強いカードを使って、ミッションでコツコツ達成するよりも圧倒的な移動力で周回数を重ね、勝利点を即時に獲得する戦術が勝利点を稼ぎやすいと思いました。
ドミニオンではサプライのカードが入れ替われば、必ずしも圧縮、引き切りの戦術が毎回できるわけではありません。しかし「VIVID ENGINE」は基本セットか拡張セットで獲得できるカードは固定していますので、常に強戦術を実行することができます。

ゲームのアイディアや要素は非常に好きなのですが、せっかく色々な得点要素やコンボを用意しているにも関わらず、強い戦術、カードがあり、コンボ系よりも単体の方が強い傾向にあります。その結果、ゲームが単調に感じてしまうのが残念でした。

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