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伝説のウッドストックフェス‼︎ホントはTheBandが大トリだった⁉︎ TheBand編④ -チナバナ

今回は、ロック史に残る伝説のライブ ”ウッドストックフェスティバル”について。
このウッドストックフェスにThe Band出演してるんです。
なぜデビューまもない新人バンドがウッドストックフェスに出演できたのか?
今では伝説のフェスと言われていますが、その初回はライブの主催者は、そんなことになると全く思ってなかったんです。

主催はウッドストックに住む若者で、ボブディランやザ・バンドのようなアーティストが住むウッドストックの街に、レコーディングスタジオを作るためにこのフェスを企画。
当初2万人くらいの想定が、多くのミュージシャンの出演許諾が得られ、チケットは18万枚売れ、当日は40万人以上が来場し、半数以上が入場料を払わず、実質無料イベントになった。のちに映画化などもした。編集はマーティンスコセッシ。

主な出演者はサンタナ、グレイトフル・デッド、スライ&ザファミリーストーン、ジャニスジョプリン、ザ・フー、ジミヘン、などなど。
あとはビートルズ好きの人なら知ってるかもしれませんがラビシャンカール。ジョージハリスンのシタールの師匠ですね。ちなみにラビシャンカールの娘はノラジョーンズ。

ちなみに断ったアーティストはビートルズ、ドアーズ、レッドツェッペリン、ボブディラン、フランクザッパ、ジェフベックなど。

ウッドストックに住んでいたボブディランがなぜライブに出なかったかというと、ウッドストックの家に不法侵入してくるファンやパパラッチがイヤになっていたんです。そこでこのフェス出たら、余計にそんな奴らが増えるじゃないかと思い、出演を断ってたみたいです。

そしてこのウッドストックのハイライトと言えば、やはり大トリのジミ・ヘンドリックス。
実はウッドストックフェスは3日間の予定だったんですが、雨で中断、遅延もあり、結局大トリのジミヘンがステージに出たのが、4日目の朝8:30だったそうです。だからあの伝説のライブを見ずに帰った人も結構いたとか。



そしてジミ・ヘンドリックスといえば、前々回のこのチナバナnoteでも少し出てきましたね。

まだまだデビュー前の若かりし頃にジョンハモンドジュニアのバックで弾いていたのをザ・バンドのロビーロバートソンが見に行ったという。
このウッドストックフェスの大トリは皆さんご存知のジミ・ヘンドリックスなんですが、本当はザ・バンドの予定だったとか。
出演者の中でウッドストックに住んでるアーティストが、The Bandだけだったので、主催者からは大トリで打診されていたようです。
じゃあなぜジミヘンが大トリだったのか?

ロビーロバートソンの自伝によると、The bandが大トリって言われてたけど、当日楽屋に行くと「ジミヘンが大トリじゃないと出ないって言い出して…」と主催者が伝えに来たらしい。
そこでロビーロバートソンと他のザ・バンドメンバーも、別にいいよって。むしろ早めに出れる方がいいと。このウッドストックのヒッピーな感じがあまり好きじゃなかったみたいです。
その後ロビーロバートソンはジミヘンに会って、こんな会話をしたそうです。

Jimi「ボブディランとやってる”can you please crawl out your window”をカバーさせてもらったよ、ギターコピーさせてもらった」
Robie「君のものさ、昔のよしみでプレゼントするよ」
Jimi「おたくのレコード"Music From Big Pink"は音楽の地図を塗り替えちまった、おれは好きだぜ。トリの件は申し訳ない、もし出演してくれるならいつでも好きな時に出ていいと言われてたから」
Robie「これっぽっちも気にしてないよ」


話は少し変わって、ウッドストックのすぐあとにイギリスでもフェスが開催されます。
ワイト島フェスティバル。これにボブディランとザ・バンドも出演します。ウッドストックほど有名じゃないんですけど、すごいんです。
出演者はボブディラン、ザ・バンド、ザフー、ナイス、プリティ・シングス、マーシャ・ハント、サード・イアー・バンドなどなど、後半はほとんど僕も知らないんです。
何が凄いかというと、出演者じゃなく客席が凄いんです。
ジョンレノン&オノヨーコ、ジョージハリスン、リンゴスター、キースリチャーズ、エリッククラプトン!!!
しかも前日にセッションしたらしいです!そのセッションを聞きたいですよね。

ちなみにロンドンに戻るときにリンゴの自家用ジェットにザ・バンドのメンバーは乗せてもらったとか。
その後、用があってイギリスに残っていたロビーロバートソンに連絡があり、まさかのジョージの自宅に招かれて、発売前の”アビーロード”のアセテート盤(プロモ盤みたいな)を聞かせてもらったそうです!
ちょうどザ・バンドも2ndアルバムのレコーディングは終わっていたのでそれも聞かせてみると、ジョージハリスンも大絶賛!
「むちゃくちゃ最高やん!他の誰にもできへんやつやん!」と。関西弁では無いでしょうが。
その時に
「”Hey Jude”のビデオ見たか?ポールがアウトロでThe weightの歌詞歌うやつ。
あと他のメンバーにも聞かせたいからこのアセテート盤もらっていい?」
とジョージに言われ、ロビーはめちゃくちゃ喜んだみたいです。そりゃそうですよね。

次回はそのジョージハリスンに大絶賛されたという2ndアルバムの話は次回じっくりしたいと思います。

このnoteはルーツミュージックバンド『wabisabi 』によるポッドキャスト番組
『音楽オタクのちなみに噺 -チナバナ』を文章で楽しんで頂こうという場です。
この番組では主に60年代70年代の音楽シーンにまつわる物語やアーティストの裏側をお話ししています

今日も皆さん明日に使えない音楽の予備知識をつけて脳みそのキャパシティ狭くなりましたでしょうか?
我々の目標は皆さんの頭の中をルーツミュージックの無駄知識でいっぱいにして、全国に仲間を増やしていこうではないか、と言うことですので。
また次回もお会いしましょう♪

ルーツミュージックのあの日を定点観測

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