クラプトン, ディランも惚れた伝説のバンド⁉︎ The Band編① -チナバナ
このnoteはルーツミュージックバンド『wabisabi 』によるポッドキャスト番組
『音楽オタクのちなみに噺 -チナバナ』を文章で楽しんで頂こうという場です。
この番組では主に60年代70年代の音楽シーンにまつわる物語やアーティストの裏側をお話ししています。
我々wabisabiというバンドはルーツミュージックバンドと勝手に名乗っているわけですが、実際どんなアーティストにもルーツがあります。ビートルズにも星野源にもボカロPにも。
そしてそのルーツがわかると、音楽を聞くのも、探すのも、演奏するのも、めちゃくちゃ楽しいんです。
例えば、ジョンレノンのハッピークリスマス。
誰もが聞いたことのある名曲。この曲にもルーツがあります。
この2曲を聞き比べてもらうと一目瞭然ですね。
サウンドは違うものの、Aメロ部分のメロディとコードはほぼ同じですね。
ここまでいくとルーツというか元ネタですね。
ちなみに、この曲は古い民謡みたいなものらしく色んな人がカバーしています。
でもそのカバーに飽き足らず、サビも作り、サウンドも一新して、メッセージ性も加えて。
元の牧歌的な演奏の民謡とは全く別の、時代を超えた名作に生まれ変わらせたジョンレノンはやはり流石ですね。
またビートルズつながりで、"Hey Jude"という名曲がありますが、この曲のPVを皆さんご存知でしょうか?
エンディング部分がかなり長いんですが、もう一度6:20〜あたりの歌詞をしっかり聞いていただくとポールマッカートニーが
「Take a load off funny」
と歌ってるのが聞き取れましたか?
この歌詞はビートルズのものではなく、ポールがアドリブで歌ったのでもなく、Hey Judeと同じ年に発売された別のアーティストの曲から取ったのです。
というわけで、初回に取り上げるアーティストは、ポールがHey Judeのエンディングで歌詞を拝借したそのバンド
The Band
です。ちなみにその歌詞を拝借した曲はThe Weightというコチラの曲です。
じゃあそのビートルズがとりあげるほどの、"The Band”とは一体どんなバンドなのか、徹底解剖していきたいと思います。
まず『The Band』の概要から。
1959年頃から1976年までアメリカで活動したロック・バンド。
1959年というと今から約60年前。
音楽シーンでも色々ありました、バディホリーが墜落事故で亡くなったり、モータウンレコードが設立されたり(当時はタムラレコード)。
日本ではこの年にレコード大賞の第一回が行われたそうです。
The Bandオリジナル・メンバーは、
Gtロビー・ロバートソン、Pfリチャード・マニュエル、Keyガース・ハドソン、Baリック・ダンコのカナダ人4人。
そしてアメリカ人のDrリヴォン・ヘルムからなる5人組です。
(このアメリカ人1人になった理由はまた次回)
ロックの歴史やその発展に影響を与えたアーティストとして、1994年にロックの殿堂入りを果たしています。
この時のプレゼンターがエリッククラプトンで、「本当はThe Bandに入りたかった」なんて話をしたとか。それ程クラプトンにも影響を与えたバンドなんですね。
ですが、日本だと知名度はあまり高くありません。ルーツミュージックというものの知名度とも関連はあるかもしれません。
The Bandは所謂ルーツミュージックと呼ばれるブルース、カントリー、ゴスペル、フォークなどの音楽を基にしていました。
現代だとテイラースイフト、ノラジョーンズ、ジョンメイヤーなどもそうでしょうか。
このルーツミュージックが日本ではあまり馴染みがないということがまず理由としてあるかもしれませんね。
そしてリードボーカルが3人もいて、曲によってリードシンガーが違います。さらにメンバーそれぞれが色んな楽器が出来るんです。メイン楽器以外にもバンジョー、マンドリン、サックス、フィドル、スライドギター、時にピアニストがドラムを叩いたり。
色々分かりにくいのかもしれませんね。それが良いところでもあるのですが。
ですが音楽的なセンスと技術は抜群です。
だからバックバンドとして、超一流のアーティストに呼ばれます。
共演アーティストは、ボブディラン、エリッククラプトン、ジョージハリソン、リンゴスター、マディウォーターズ、ニールヤング、ジョニミッチェルなどなど。
そしてそのバックバンドというのが、The Bandのメンバーの出会いであり、キャリアの始まりでもあったのです。
そのあたりについてはまた次回。
皆さん明日に使えない音楽の予備知識をつけて、脳みそのキャパシティ狭くなりましたか?
我々の目標は、皆さんの頭の中をルーツミュージックの無駄知識でいっぱいにして、全国に仲間を増やしていこうではないか、ということです。
ルーツミュージックのあの日を定点観測
『音楽オタクのちなみに噺 -チナバナ
ポッドキャストをお聴きしたい方はコチラから↓
時には楽器を使っての解説もします。
番組内でのBGMもwabisabiで制作してますのでその辺りもお聴き頂けると嬉しいです。
Spotify
wabisabi instagram
wabisabi Homepage
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?